第一走者:石北本線 北見~網走
まずは北見から始発列車で網走に向かいます。
釧網本線の列車の都合上、次の列車でもよいのですが、博物館網走監獄を見るため、始発を使いました。
北見はこのあたりでは大きい都市であり、市街地がしばらく続きますが、じきに人気が減ってきます。ここまでくると厳冬のせいか、あまり農地として利用されている感じには見受けられないです。
西女満別駅は地図で見ると空港アクセスが可能そうだが、そんな気配は当地にはどこにまないです。
次の女満別駅からは網走湖が車窓に見えてくる。網走湖の北端部から、博物館網走監獄は実は割りと近いのだが、駅が無いので仕方ない。
網走駅は少し市街地から外れており、釧網本線の方が市街地が望める。
第二走者:釧網本線 網走~東釧路
今度は釧網本線です。数少ない直通かつ快速ということもあるのか、一般観光客の利用が多いが、かろうじて海側シートに座れました。ただ、窓の位置が合わないので見栄えは微妙(だから空いていたのです)。
桂台駅を出ると、さっそく視界には海が開けてきます。ここから知床斜里までは、知床半島を見つつ、海が楽しめるが、いかんせん曇りというかポツポツ雨なので、煙っていてわかりづらかったです。
原生花園駅周辺では、小清水原生花園が見えます。
車窓からだと早すぎてこの手のものはよさがわかりづらいし、曇りなのでなおのことです。鉄路や道路からすぐなのに原生花園というところが、北海道らしさだと思います。
原生花園を過ぎると、知床斜里駅へつき、ここからは観光客が一杯乗ってきました。
単行ワンマンではすでに窮屈なのに、筆者のとなりにはマナーの悪い客がいて、キャリーケースを通路において平然としている。他の客が通れずどかしたら、今度は筆者の進路がふさがれて、閉じ込められてしまい、非常に不愉快でした。
最近は、外国人観光客もキャリーケースは上へ乗せるようになってきていて、少しは周知が効いているのかという感じですが。
おまけに、ノーパソたたかれては風情も消えて敵わないので、余計に不愉快でした。
仕方ないので、網走で買ったかにめしを食べることに。
高くて量が微妙なので、駅弁はあまり買わないのだが、乗り換え時間がすべてきっちりなので、チョイスしました。味はよいので、せめてもの慰めでした。
この客が摩周で降りるまで、イライラしっぱなしです。
知床斜里では地図をみてもカーブして内陸へ向う。この間も長閑な車窓が続きますが、緑と川湯温泉の間に支庁の境があり、やはりそこはきっちり人の気配がありません。
しかし、上川白滝間と違うのは、並行道路がないので、本当に何も見えないことでしょうか。
その後は、川湯温泉、摩周と観光客の乗り降りがありました。
摩周湖と屈斜路湖の丁度真ん中あたりを通るので、残念ながら見ることは出来ません。
代わり?ではないですが、釧路湿原は車窓に収められました。
ただ、小清水原生花園と同じで、この天気ではよさが見えないというか、やはりこの手のものは近くで生で見た方がよいだろうと思います。
酪農関連の建物が増えると釧路はもうまもなくですが、乗り換えの都合上、手前の東釧路で降ります。
第三走者:根室本線 釧路~根室
釧路から来た時点で席はよいところが埋まっているので、前のロングシートで我慢し、人間はデッキにちょいちょい行くことにしました。
この区間は、今まで以上に何もない感じとなり、駅周辺に集落があるエリアと牧場くらいしかないような感じです。
あとは、エゾシカがよく見えます。線路上にいるのは数匹だったが、目を凝らして線路脇を見ると意外と飛び跳ねていたりで、これは線路支障もよくおきて大変だと思います。
車内の掲示に、別寒辺牛湿原と落石海岸が見どころとあった。
実際に車窓で見てみたが、どうでしょうか。
普通列車は容赦なく進むということもありますが、湿原と車窓の相性は悪い説が、俄かに私の中で感じられています。
とはいえ、こちらはさきほどの釧路湿原と違い、展望台などの人工物がないので、そういう点が人によっては好まれるのかもしれないです。
丹頂が飛び立つシーンも良く見れる感じでしたので、そのあたりもよいかもしれません。
湿原は、人の手が入ってはダメになると思うので、少しもどかしいこのくらいの距離感の方がいいのではないでしょうか。俗化しすぎた尾瀬には行ったことがないが、あまり魅力は感じないという私の意見です。
落石海岸は、例によってあっさり通過しますが、太平洋へ望む岬が目立ちます。
ただ、楽しめる区間は短いので、事前に心構えをしておかねばならないです。
どちらにせよ、何もないことを楽しむことが大事なのです。
4日目となるとお腹一杯の感もあり、空腹は最高のスパイスではないが、2泊3日くらいが適量な気もしました。