2018年9月1日土曜日

20180829:北海道乗り鉄3日目 道北バス留萌線、留萌本線、函館本線、石北本線

本日はまず留萌本線を片付ける予定ですが、列車では接続が悪いのと往復はつまらないので、旭川から留萌までのバスを使ってみることにしました。

第一走者:道北バス 旭川駅前~留萌駅




留萌まで行くバスの始発に乗りました。
バス停につくのがギリギリになってしまいましたが、いざついてみるとだれもおらず、乗客もやはり私だけでした。
だが、バスは観光バス仕様でトイレまである充実ぶり。
いささかというかかなりの不釣り合いだが、独占できてよしとします。
結局、座るの前だから変わらないという。

旭川の市街ではだれも乗ってこず、忠別側を渡って郊外へ出ると学生が二人ほど乗ってきました。
その後は石狩川沿い(見えないけど)の国道を進みます。
このあたりは人家もまばらで山をトンネルで越えていくと、景勝地の神居古潭に差し掛かり(といってもトンネルで越えるので何も見えませんが)、すぐに深川側との境界となります。

それにしても先日の天北宗谷岬線もそうだが、北海道のバスは飛ばすので気持ちがいいです。ほかの車も飛ばすので、ゆっくりでは危険という判断と、バス停の間隔も長く、利用者も少ないので、ある程度、人がいないであろう運転をしているのかもしれません。都会のバスだと渋滞でイライラすることもありますが、ストレスフリーですね。

その先も人は乗ってこず、ある程度交通量のある国道を飛ばしていると、ライスランドふかがわという道の駅のあたりで、国道233号に曲がります。確かに田んぼが目立つエリアですが、変わったネーミングです。
その後は少し進んで、石狩川を渡ると深川十字街へつき、学生は降りて一人になりました。

※別に徒歩でうろついた時に撮った写真

深川の市街をあっさり抜けると、また田んぼが目立つ光景となります。
深川留萌道というのが、無料開放と道路看板にあります。
なるほど、これでは鉄道がかなわないわけだと思います。
鉄道が残るのが何でも正しいと思っているわけではないですが、税金で道路を作る横で、鉄道は自主採算でといっても、それは都会でしか通じない話で、もう少し行政がコミットするべきだと思うが、どうでしょうか。何かJR北海道への冷たさは(不祥事があったとしても)感じる限りです。

とはいえ、路線バスはその高速に入ることはなく、国道を走ります。
秩父別駅付近からは、留萌本線と分かれますが、その秩父別町と隣の雨竜町ではだれも乗らない状況で、相変わらずソロバスで楽をしていました。

雨竜町の市外を抜けると、山道となり美葉牛峠というところでで留萌市に入ります。
峠を降りると、高齢者がポツポツと乗ってきて、留萌市街で降りました。
プツンと線路の切れた個所が痛々しい留萌駅のロータリーには入らず、大通りに留萌駅の停留所がありました。



第二走者:留萌本線 留萌駅~深川駅




留萌からはキハ54単行の留萌本線に乗ります。
明らかに鉄分過多な乗客構成で、折り返しの人ばかりの模様。
それにしても鉄道趣味者は多いのに、バスは市場が小さいです。個人的には、大変結構なことで、人のいないほうが楽しみがあるという気はします。
まあ、田舎の集落で一人で折り返すと変な人みたいに思われるので、もう少しメジャーになった方がいいのかともたまに思うこともありますけどね。

留萌の次の大和田という駅は、通過でした。
思い出すとさっきのバスにも大和田という停留所があり、そこから高齢者が3人乗ってきていたのです。
しかし、こっちは北海道無人駅名物のアレであり、通過されてしまっているので、同じ名前の割に偉い違いです。
その後も、バスのルートから外れていた石狩沼田や深川の近くの2駅ほどを除くとほぼ地元の利用客はなく、駅も田んぼの中だったりと、廃止候補生だけはあります。
が、長閑なだけでさほど目立ったものもなく、乗ってる同業者も時刻表を眺めていたりと退屈そうな感じ。
廃線前の一仕事で来ているのか、行きで見切ったのでいいということなのか。


第三走者:函館本線 滝川~旭川




そのまま旭川に戻りたいところが、それだと初日に乗ってない深川と滝川が空いてしまうので、埋めてから旭川へ戻ることにします。
函館本線は電化路線ながらも、キハ40がちょこちょこ走っています。電車はワンマン化できないそうで……。
引き続きそろそろ飽きても来る田園風景ですが、本州のものとは異質というか規模が大きく、地味ながら、実に北海道らしいように思います。
そんな光景を見ているとあっさり滝川につきます。北海道的には実に近い。
しかし、時刻表示を見ていると特急ばかりの区間で、青春18切符ですと、列車選びが大事になります。
が、今回は30分後に札幌からの電車がやってくるので安心。二日ぶりの電車です。しかも、空港から乗ってきた731系ではなく、721系で座席も快適でした。

※終点で撮影

来た道を戻り、滝川からはバスで通った道を戻ることになります。
違いといえば、車は越えた峠を鉄路は、石狩川の対岸を長めのトンネルで抜けていくことと近文駅あたりが大回りをするような感じになっていることです。


第四走者:石北本線 旭川~北見 (新旭川まで宗谷本線)




上川から先へ行く普通列車は、事実上特別快速きたみに絞られるため、昼食を食べてたあとヒマ潰しをして待っていました。それでもヒマで40分前にホームにいくといらっしゃるではないかですか。きたみのサポをつけた、キハ54系が。

ドアも開いているので早速乗り込み、むやみやたらに写真を撮ってみたりしつつ過ごすと、想定と異なり一般客も多いです。
特急の合間に走っており、所要時間もさほど変わらないことが大きいようです。

東旭川までは、鉄道周辺に人家や工場などもあり、この区間運転の列車もあります。
しかし、特別快速なので当麻まで止まりません。
東旭川からは車窓が長閑になり、桜岡駅の先で当麻町に入って、当麻駅につきます。
多少の降車があって、次は上川まで止まりません。
もはや相変わらずと化してきた車窓だが、ここからは山がどんどん近づいていく形に。
今までは北海道の雄大さがわかる田んぼですが、ここは山が近い田んぼ。まあ、田んぼには変わらないですが。


伊香牛駅で運転停車し対向列車をやり過ごします。止めてあげてもいいように思いますが、そうするとダイヤ改正の度に停車駅が変わるとか不便があるのでしょう。
駅周辺だけの小さな市街地に入ると、上川駅につきます。
多少の入り変わりのあって、次の駅は白滝駅。ここまでは快速だからではなく、本当に駅がないのです。
人跡稀な山中を飛ばしていくので、当然といえば当然ですが。
ここから先は鉄道と並行する国道だけが、人間の世界。
こんな山中で並行する上越白滝道路の立派な構造物をみると、人間の強さを感じます。



そうやって山を越え、白滝駅へつきます。ここでも降りる人がちらほらいます。
白滝を過ぎても、人口希薄地帯には変わらず、似たような丸瀬布の駅にも止まり、遠軽へたどり着く。
そういえば、白滝は両隣の駅が廃止となって消えていました。写真に収めるには、きたみ号は早すぎるのですが、駅名標が外されて側だけが残っていたので、見たら廃駅とわかりました。

遠軽駅は進行方向が変わります。なぜそうなのかは調べればわかることなので譲るとして、キハ54は転換クロスシートなので、座席の方向を変えられます。幸い後ろの席にはだれもいなかったので、当然変えます。
これで後ろがいて、変えてくれないと、対面になって嫌がられるか、あきらめるかの二択なので、どうせなら一番後ろの席にすればよかったと後から気づいたのですが、前に座ったものはしかたないです。運がよかった。

遠軽も駅周辺は人気があるが、しばらくすると国道が並行するだけになります
しかし、田んぼではなくトウモロコシに作物が変わっていたりします。
見てもわかりませんが、ハッカなども作られるようです。

その後は、日の入りとなり、北見につくころには真っ暗でした。
本当は日のあるうちに乗りたいところですが、時刻表は忖度してくれないのであった。残念です。