2019年4月30日火曜日

20190429:平76、平88、伊20、伊34、厚38、相27、桜84

GWの最中ですが、特に目的はなく、神奈中バスの1日券で長距離かローカルな路線バスで手ひどく混んでいなさそうな路線に乗ってきました。
祝日なので日の丸を掲げていて絵的に綺麗です。
最近は掲げないバス会社も出てきているので、ちゃんと掲揚している神奈中バスは立派だと思います。(多摩NTで一緒に走っているのに掲揚してない京王バスは見習うべきでしょう)

神奈川中央交通 平76系統 秦野駅南口~中沢橋~平塚駅



まずは秦野と平塚を結ぶ系統のうち、二番目に(たぶん)長い平76系統です。
(たぶんヤビツへ行く)ハイカーで混雑する秦野駅ですが、それを尻目に静かな南口から平76系統は出発します。
秦野駅南口を出ると、左折を二回して、一度小田急線の下をくぐります。
そのあと右折して南へ進路を取りますが、このバスは広い県道ではなく、狭い住宅街の中のようなところを走っていきます。

大竹のバス停をすぎたところから県道へ出て、東名秦野のバス停があります。
その名の通り、秦野中井ICがあり、渋滞情報には20km、30kmという文字が躍るのを見るとさすがにGWという感じですが、乗っているバスには地元の人と思われる人が数人いるだけです。

東名秦野のバス停の先で中井町に入り、井ノ口方面の住宅街へ入ります。
ここで対向のバスに出会いました。
この中井町のわずかな区間で秦野から乗ってきた人は殆ど降りてしまい、代わりに1名高校生が乗ってきただけでした。



その先の井ノ口交差点を左折します。このまま真っ直ぐにいくと二宮町の方へ行き、二宮駅行のバスは直進します。
直進するとすぐに林の中に入り、坂を上っていきます。ここが七国峠で登りきると平塚市に入ります。


しかし、かなり山深い場所に見えますが、ポツポツと住宅はあり、各バス停からちょこちょこ乗車があります。
そのような長閑な区間をすぎると中庶子分(なか・しょしぶん)のバス停の先で、神奈川大学へ右折します。なお、同じ七国峠区間を越える平75系統は直進しますが、こちらは休日だと朝に1日1本(平日は夕方にもう1本ある)なので、乗るにはハードルが高いです。

神奈川大学は門の手前に転回できるスペースがあり、行き先別にバス停がわかれていました。このバスは構内には入らないので、そのスペースで客扱いをして元の道へ戻ります。



その先も長閑な道が続き、東海大学の野球場があり、練習している人が見えました。
この先に「山入口」「山の神」というバス停が連続していました。山の神とは一体?なのですが、車窓では残念ながら答えは出ませんでした。

経由地として上がっている中沢橋の交差点は左折して、公所バス停方面へ寄り道をするような格好です。その公所バス停から先、坂間バス停までは、かなり道幅が狭く結構恒常的にバスが通っている割に大変なものです。




また、このあたりは近くを東海道新幹線が走っているため、タイミングがあうと新幹線が通過する様を見れます。GWだからさぞ混んでいることでしょう。
バスもこの辺りまでくるとそこそこの乗車率で、秦野~平塚という運用とは別に、実態は平塚を基点に七国峠までの郊外路線という色が濃いのではないでしょうか。

坂間から先は道幅に余裕がありますが、今度は交通量が増えてやはり流れはイマイチです。
金目川・鈴川を渡ると平塚の市街地は目前です。平塚八幡宮の森が見えてくると、少しだけ国道1号に合流してから、右折し平塚駅へ到着します。
約10分程度の遅れで、個人的な印象ですが、やはり神奈中はダイヤがキツイと思います。私は、西武バスや関東バスの時より、10分は余裕時間を見て計画を立てています。

平塚駅は神奈中の本拠地なだけあって、大量にバスが待っています。


2019年4月27日土曜日

ソクラテスの弁明・クリトン(プラトン著)

ソクラテスの弁明・クリトン
自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427‐347年)初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。


はじめに


ソクラテスの名を知らない人は、殆どいないかと思いますが、古代ギリシャの哲学者で、当時の伝統できな思想ながら、現代まで通じるものがある傑出した人物です。
しかし、ソクラテス自身は著述をしていないので、弟子の一人であるプラトンの著したものが有名です。
その中で今回は、岩波文庫から出ている「ソクラテスの弁明・クリトン」の中身を紹介しつつ、考察を加えていきたいと思います。
本自体は短編で手に取りやすく、裁判にかけられる様子、そしてクリトンに脱獄を進められた時の様子が美しく読みやすい文章で書かれていますので、実際に一読されることを進めます。


ソクラテスの弁明


あらすじ


中身を読み解く前に、簡単なあらすじを説明しておきたいと思います。
ソクラテスは、自分が最も賢人であるという神託を受け、それが事実なのかということを知るために、当時賢人とされていた政治家や詩人、手工者を訪問し、対話(というかわかりやすくいうと論破に近い印象を受ける)をし、彼らが知らないことを知っているように振舞うところを見て、自らの優位性を悟って活動にのめりこんでいきました。
その結果として、恨みを買うことになり、裁判にかけられることになります。


内容


とにかく俺の方があの男より賢明である。なぜといえば、私達は二人とも、善についても美についても何も知っているまいと思われるが、しかし、彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、これに反して私は、何も知りもしないが、知っていないかぎりにおいて、あの男よりも智慧の上で少しばかり優っているらしく思われる。

これが有名な無知の知に該当する部分でしょうか。
賢者と言われている政治家と対談をしたときにソクラテスが感じたことです。
何も知らないことをさも知っているかの如く語るよりも、知らないことを自覚する方が、少しばかり賢いという。言ってしまえば当然のことであるのですが、人間の見栄などにより、それを自覚して行動するということは、案外できないものであります。

彼らは実際私の知らぬことを知っていた。この意味においては彼らは私よりも智者であった。とはいえ、アテナイ人諸君、私には、これらの良き手工者もまた詩人と同様の過誤に陥っているように見えた。思うに、彼らは皆、その業とせる技芸に熟練せる故をもって、他の最も重大な事柄に関しても最大の識者であると信じていた。しかも彼らのこの謬見が彼らの具えていた智慧に暗影を投げていたのである。(中略)自らあるがままにあるのと、彼らのもつところを二つながら併せ持つのと、私はいずれを選ばんとするか、と。そこで私は、私自身と神託とに対して、自らあるがままにある方が私のために好い、と答えたのであった。

続けて今度は手工者について。当然、ソクラテスは手工者ではないので、彼らの持つような技術は持っていないわけです。
その部分でだけ言えば、彼らより智者かもしれない。しかし、ある特定の部分を知っていることを持って、他のことについても同様だと考えることは誤りであり、そのような誤りを持つのであれば、あるがまま(知らない状態)の方が好いとまで言っています。

現代で考えると、世の中色々なことが細分化・専門化しているわけで、「専門家」という人種が雨後の筍の如く出現しています。そんな時代だからこそ、「他の最も重大な事柄に関しても最大の識者であると信じて」いないことをきちんと確認することが肝要なのではないのでしょうか。有害な似非専門家を排除し、無知を悟れる本当の専門家を育てていくことも大事です。

死を恐れるのは、自ら賢ならずして賢人を気取ることに外ならないからである。しかもそれは自ら知らざることを知れりと信ずることなのである。思うに、死とは人間にとって福の最大なるものではないかどうか、何人も知っているものはない。しかるに人はそれが悪の最大なるものであることを確知しているかのようにこれを怖れるのである。しかもこれこそまことにかの悪評高き無知、すなわち自ら知らざることを知れると信じることではないのか。

ソクラテスが死刑について述べた部分です。
先ほどの話からすると、人間は死に際して、そして死後のことを何一つ知ってはいませんが、本能的に動物として死を恐れます。
しかし、本当の賢人は、死は未知のことであるから、知らないことは怖れないのです。

理屈として正しくとも、実践するのは難しいわけですが、死に瀕している人と対面する時、それは本当に怖れるものなのか考えてしまう問題であります。

哀願によって赦罪を得るが如きは、私には正しくないと思われる。けだし裁判官がその席にあるは、情実に従って公正をを一種の恩恵として与えるためではなくて、事件を審理するためだからである。また彼はお気に入る者に恩恵を施す如きことなく、国法に従って裁判することを誓言しているのである。したがって私達は諸君にその誓言を破るような習慣をつけさすべきでもないし、諸君もまた自らそんな習慣をつけるべきでもない。それは我々双方にとって敬虔な行為とはいえないからである。

判決がでたあとに、死刑に反対したものたちに対し、恩赦のようなものは乞わず、不要であるときっぱり宣言した部分です。
ソクラテスが国法を尊重し、不合理とも思えるような裁判で死刑になっても、その考えを捨てずに正義を貫いた。このような部分が、時代を超えて、彼の思想が残っている要員なのでしょうか。

私は、弁明の際にも身に迫る危険の故にいやしくも賤民らしく振舞うべきではないと信じていたし、今でもそういう弁明の仕方をしたことを悔いない。むしろ私はかくの如き弁明の後に死ぬことを、そんなにまでして生きることよりも、遥かに優れりとする。何となれば、法廷においても戦場におけると同様に、どんな真似をしてでも死を脱れんと図ることは、私も、また他の何人も、なすまじきことだからである。(中略)どんな危険に際しても、もし人がどんな事でもしたり言ったりするつもりでさえいるならば、死を脱れる方法はなお他にいくらでもあるのである。否、諸君、死を脱れることは困難ではない。むしろ悪を脱れることこそ遥かに困難なのである。それは死より疾く駆けるのだから。

そして最後の言葉として、死刑を免れる方法はいくらでもあるが、悪を免れることは困難だと宣言して終わります。
戦場ならあっさり死んでしまう現代ですが、日本の法廷で考えても何をしてもよいとすれば、やはり死刑を逃れる方法はあって、実際そのような犯人は多数居ます。
冤罪で正義の人が死刑の可能性が出るというのは、現代社会においてあまりイメージのできるものではありませんが、何事も最後に人間性が出るものだなと私は思います。
死に際してというのがイメージとしては強力ですが、そうでなくてもちょっとした話や文章の終わりにも出るものです。だからこそ、死刑が決まったソクラテスがこれを述べるというのが、賢者の賢者たる所以です。

このように抜粋してしまうと、情景がイメージしずらいのですが、ソクラテスの生き方・考え方というのが、裁判を通じて見えてくるという点において、実に優れた文章であることが一端から伺えないでしょうか。


クリトン


あらすじ


死刑が決まったあと、それが執行される前のソクラテスに対し、老友のクリトンが脱獄をして、アテナイから逃れることを提案します。
それに対し、ソクラテスがきっぱりと断り、国法によって死ぬことを語る場面です。

内容


僕はむしろ多衆が最大の禍害を加え得るものであってくれればいいと思う。そうすれば彼らはまた最大の福利をも加え得るわけだからね。それなら結構な話だろうよ。ところが彼らはどちらも出来ないのだ。彼らには人を賢くする力も愚かにする力もない。彼らのすることは皆偶然の結果なのだよ。

クリトンからもう少し大衆の意見も顧慮しておけばよかった、大衆は場合によってはとても大きな禍を起こすものだとソクラテスに対し言った場面でのソクラテスの回答です。

私は大衆の反逆を読んで大衆の本質について考えましたが、既に古代ギリシャの時代に、その本質を述べられていたとは驚きました。
大衆レベルの人間の動きというのは、統計的に見れば大きな動きにはならず、いわゆる「ランダムウォーク」といったものに過ぎないのではないかという考えは、頭のどこかにはあったのですが、まさにそれを喝破しているのです。

われわれ(注:国法のこと)やわれわれの国家に満足していた。これほど断乎としてお前はわれわれを択び、またわれわれに従って市民生活をすることに同意して来たのだ。(中略)あの裁判の途中には、まだ追放の刑を提議することも出来たし、また今お前が国家の意思に逆らってしようとしていることも、あの時ならばその同意を得て実行することができたのだ。しかるにあの時お前は、死ななければならぬことになってももがきはしないと高言を吐き、むしろ追放よりも死を選ぶといったのだった。ところが今はこれに反して、前言にも恥じず、われわれ国法を無視してこれを滅ぼそうとしている。自ら市民として遵守するとわれわれに誓った契約や合意に背いて逃亡しようとしているお前は、最も無恥な奴隷でもしそうな振る舞いをするのだった。
クリトンからの脱走の進めに対し、ソクラテスが国法と対話したとして、脱走しないことを決意するまでの過程の一部です。
抜粋するのが難しいので正直全文読んでいただきたいのですが、国法との対話という形で、一度それを怖れずに死刑判決となったにも関わらず、脱走しようとすることの恥を示しています。
2019年4月23日火曜日

20190423:波01・海01・草64

今日は少し仕事を早めに切り上げて、都営バスに乗ってみました。
例によってまたスマホ画像で荒いのはご容赦願います。

都営バス 波01系統出入 品川駅港南口~東京テレポート駅



出庫系統のため、夕方の16時で終車となってしまいます。
この日の最終便に乗りましたが、終車灯はおろかLED表示すら撮れていません。

安価にお台場地区へ行く手段である(鉄道はいずれも超高額)ということもあり、本数は少なくとも知る人ぞ知るのごとく、パラパラと乗ってはきました。

始発バス停を出ると工事中で狭い道路を通り、御楯橋を渡ります。運河に挟まれた中州みたいなところですが、タワマンみたいなのが建っていたりしています。
個人的にはあまりこのような場所に住みたいとは思いませんが……。

浜路橋の交差点を右折すると、右手では何か水道関連の施設が作られていました。
その先の五色橋交差点を左折すると、上に首都高が走っていて狭苦しい雰囲気の「海岸」通りに入ります。しばらく北上した後に、右折を二回、南へ進路取るとゆりかもめの芝浦ふ頭駅が見え、まもなくレインボーブリッジに入ります。



レインボーブリッジからはこんな感じ。正直夜景の方が綺麗な感じがします。
ちなみにこの先は網が張られているので、そこまでの展望は無いです。
バス停はもちろんありませんが、遊歩道はあるので、興味がある人は歩いてみるのもいいかもしれません。

レインボーブリッジを降りると、ゆりかもめと同じようにぐるっと回って東京テレポート駅に向かいます。


都営バス 波01 東京テレポート駅~中央防波堤



またまたLEDが写っていませんが、お察しの通り同じバスです。
波01出入自体は前にも乗ったことがありましたが、こちらはその際に日曜ダイヤでなく乗れていなかったものです。

東京テレポート駅を出ると青海一丁目の交差点で右折し、船の科学館のところで左折し、またゆりかもめのようにぐるっと回ってから、テレコムセンターを右折し、「最果ての地」中央防波堤を目指します。
左右に倉庫や工場が立ち並ぶ中進んでいくと、第二航路トンネルに差し掛かります。



ちなみに、第二航路トンネルは歩行者は通れないので、このバスに置いていかれると何が起こるのかはちょっと考えたくないところではあります。(さらに南の羽田方面へ向かう臨海トンネルも同様)

最も、時間帯は通勤時間帯で5分ほどで次のバスが来るので余裕はありましたが。

ちなみにトンネルを抜けても全く似たようなもので残念ながら面白いものは特にありません。
バス停を降りて少し歩いてみましたが、トラックが道路をふさぎ、なぜか右翼団体と見える車も仲間に加わっていて、工場もあるため、空気も悪いので長居どころか、乗ってきたバスで帰るしかないものでした。

休日ならそれらがなくて静か・・・といいたいところですが、日曜は1日1本なので、先ほどの帰れない問題となるわけです。

都営バス 海01系統 東京テレポート駅~門前仲町



今度はフルカラーLEDの威力かばっちり撮れていました。

もう何度目かわからない気分ですが、駅を出るとまたゆりかもめのようにぐるっと回ります。
このバスの乗務員氏は中々アグレッシブな走行で軽快でした。案外道が混んでもいなかったこともあり、途中バス停で何度か時間調整がありました。

先ほど波01出入で通った、レインボーブリッジの入口を当然このバスはスルーして直進し、有明、東雲、豊洲と過ぎていきます。
東京駅方面へいくバスと並行する区間は、このバスを見送る人がかなり多かったです。

正直、町並みはあまり代わり映えしないもので、そういう点では人が居ないと無機質な都会らしさがあるものですが、あまり車窓を積極的に見に行きたいという気分にならない場所です。

かつて社畜をしていた豊洲では3分停車しました。どんだけ時間稼いでるんだよ……、笑
その先枝川を通って越中島で清澄通りに出ると、終点の門前仲町はまもなくです。

JRの駅の越中島とメトロの門前仲町、駅付近があまりにも対照的です。(もちろん暗いのは越中島)
都営バスも便利な門前仲町ですが、今日は門33で北上し、東駒形で降りて浅草まで歩きました。

都営バス 草64系統 浅草雷門南~池袋駅東口



終点で回送として消えていったバスの写真で代用していますが、ご容赦を。

浅草も上野も都営バスはやや複雑ですが、この草64系統は浅草雷門南という微妙なバス停が始発になっています。

出発するとすぐ江戸通りにでますが、吾妻橋の交差点で馬道通りへ入り、東武の浅草駅の前で止まります。
実質的にここが始発のような気もしていましたが、雷門南からも10人のほど乗っていましたので、使う人は使うということでしょう。

そのまま道なりに北上を続けていくと、吉原大門というバス停があります。
本当の吉原の門はないようで、交差点にもそのような名残は無く名前だけが残っているという感じでしょうか。なお、バス停降りて少しいくと、千束の一部のエリアには、まだ風俗店が存在できるエリアが残っています。
ちなみに、ここは「おおもん」で港区の大門駅は「だいもん」です。

その先荒川区に入り、三ノ輪二丁目の交差点で明治通りに合流し、以後はひたすら明治通りを西進します。
思っていたより渋滞も無くスムーズに明治通りを進んで行きました。

JRの尾久駅(駅名はおくだが、地名とバス停はおぐ)を過ぎて、梶原のバス停で都電荒川線と路上で交差します。東京では路面電車が荒川線しかないので、バスで遭遇するというのは珍しいことです。

その先の溝田橋で左折します。明治通りとしてはこれは順路で、やや北よりの進路が南よりになり、その先に王子駅があります。このバスは王子駅のロータリーに入らないこともあるのか、降りる人は多いのですが、乗ってくる人はわずかで出発します。

王子駅を出ると荒川線が数少ない専用線でない区間となり、ここで一瞬ながら早稲田行と並走しましたが、すぐに明治通りが右折するところで都電とはわかれます。

ここからはもう一直線で、王40系統も合流し本数が多い区間なので、ポツポツ利用者が乗ってきました。
その先の上池袋で、都営バスにバイクが追突していて、警察などが集結していました。追突なのでバスが何かということではないのでしょうが、安心できない世の中になってきました。

周りが明るくなってくると池袋はもうまもなくです。大体ヤ○ダ電機前のところで降ろされることが多いです。
2019年4月21日日曜日

AGG・BND・SPAB:米国債権全体ETFの比較

前書き

米国債権の全体的なETFとして、AGG、BND、SPABの三種類が有名です。
今回は、それぞれを紹介しつつ、比較していきたいと思います。
(結論から言うと、そう大きな差があるわけではないですが)

AGG:iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF


チャート


詳細情報


  • ティッカーコード AGG
  • 経費率      0.05%
  • 配当利回り    2.75%
  • 資産総額     59.554 (十億 USD) 
  • ブルームバーグ・バークレイズ米国総合インデックスと同等水準の投資成果を目指しています。

BND:バンガード・米国トータル債券市場ETF


チャート


詳細情報


  • ティッカーコード BND
  • 経費率      0.05%
  • 配当利回り    2.82%
  • 資産総額     37.937 (十億 USD) 
  • ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。

SPAB:SPDRポートフォリオ米国総合債券 ETF 


チャート



詳細情報


  • ティッカーコード SPAB
  • 経費率      0.04%
  • 配当利回り    3.00%
  • 資産総額     3.726 (十億 USD) 
  • ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数の価格と利回りのパフォーマンスに、経費控除前で、概ね連動する投資成果を上げることを目標とします。 

AGG・BND・SPABの比較


こうして情報を並べると微妙な違いはあるもの、大体似たような動きをしています。そう考えると、少し経費率と利回りで有利なSPABがよいように見えます。ただ、SPABは資産総額で大幅に劣る点が若干気がかりではあります。

そんな選び方で大体は問題はないと思うのですが、その違いが何処にあるのかということを少し見ていきましょう。


比較1:組み入れ債権の違い


同じ米国債権全体ETFといっても、実際に運用している資産の比率や格付けというものは一部異なるものです。


公式サイトから筆者が起こしてみました。一部比率の低い部分や表現が異なり同一かわからない部分は除外しています。
こうしてみると、BNDの方が米国国債の割合が高く安全性が高いといえるのかもしれません。
また、モーゲージ・パススルー証券は不動産証券をまとめたもので、政府の保証がついていますので、安全性を確保しつつ利回りを上げるためでしょう。
リスクは、BND<AGG<SPABという順でしょうか。


比較2:残存年数の違い


今度は残存年数から見てみましょう。



こちらはSPABの方が、明らかに長いことが見て取れます。
長期債権が多いということは、相対的に値動きが大きいということですから、それなりにリスクを取っていると解釈できます。
リスクは、AGG<BND<SPABという順でしょうか。

このあたりは専門家ではないので詳しく説明できませんが、以下サイトが参考になります。


比較3:格付けの違い


最後に投資先の格付けの違いです。


こちらは、ややBNDが低格付けの債権が多いように見受けられます。
格付けの観点で見ると、AGG<SPAB<BNDの順でリスクが大きいともいえるでしょう。


結論


指数が同じようなものでも、それはゴールであって、そこへ至るまでの方法論(ポートフォリオ)には違いがありました。
しかし、決定的な差があるというには、違いが小さいという気がします。
SPABは経費率や利回りで優位でしたが、資産総額がかなり劣るのと長期債権がやや多いということがリスクに思えました。
AGGとBNDを比較すると、AGGの方がより堅いものの、経費率と利回りを踏まえるとBNDの方がよいのではないでしょうか。

ということで、筆者は自らのポートフォリオにBNDを組み込んでいます。
2019年4月14日日曜日

VTI:Vanguard Total Stock Market ETF(バンガード・トータルストック・マーケット・ETF)

投資メモを残していくとして初回は、まずは基本中の基本となるETFである、VTIです。

このETFは、米国全体を丸ごと買えて、とにかく低コストというものです。
まずは、情報を確認しましょう。

チャート


2019/04/14時点です。


詳細情報


2019/04/14時点です。
  • ティッカーコード  VTI
  • 経費率      0.04%
  • 配当利回り    1.89%
  • 米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。


このETFをおすすめする理由


  1. 投資先として、米国株がおすすめである。
  2. その米国株全体を丸ごと購入できる。
  3. そしてコスト(経費率)が安い。
この3点に尽きます。
では、それぞれについて説明していきましょう。

米国株をおすすめする理由


投資先として如何に米国が優れているかを説明するのは、本ETFの紹介と少々ずれますが、私の考えは、以下の通りです。

  • 世界の覇権国であり、人・モノ・金が集中している。
  • 他の先進国と比べ、人口構成が若く、人口増加が続く予定である。
  • NYダウは(ほぼ)右肩上がりで、今後もそれが続く可能性が高い。
上記2点については、私がここで今更説明をすることではないでしょう。
最後の点について、今後続くかは未来のことですからわかりません。しかし、NYダウと日経平均のチャートを比べるだけで、どちらが優れているかというのは自明ではないでしょうか。(厳密には指数の性質や構成の違いがあるので一概に単純化してみるべきではありませんが)

もちろん、これは筆者の見方であり、支那やインドといった新興国の勢いを買うという見方もあるでしょう。そのような人にとっても、米国株・ドルを一定割合で保持することはヘッジになります。
また、海外だからわからないという人にとっても、近年整備されてきている日本の証券会社からの米国投資はハードルが下がってきているのではないかと感じます。

米国株を丸ごと買えるETF


一般に米国株を丸ごと買うとなると、S&P500に関するETFを買うのが常だと思います。この場合ですと、SPY・IVV・VOOなどが選択肢に入ってくるでしょう。
もちろん、これらも悪いETFではないのですが、S&P500というのはあくまでも代表的な企業であって、分散として充分ではあるものの、取り込めない部分があるかと思います。

VTIのベースとなる「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、4000程度の企業が対象となっており、時価総額でみるとほぼ100%をカバーしています。
つまり、米国株全体をカバーしているといっても過言ではないでしょう。

小型株の方が成長しやすいというアノマリーがあることか考えても、S&P500よりVTIの方が大きいリターンを期待できる可能性が高いのではないかと考えます。

コストは最安水準の0.04%


ETFを買うとき、リターンは先のことだからわかりませんが、確実にわかるのはコストです。つまり、コストが高い商品というのは、それ相応のリターンが無いと価値が無いということを指します。投資でうまくいかない人・詳しくない人はこの点が甘いと思います。
そのような人にとっても、経費率0.04%は安心して投資できると思います。

比較をすると、S&P500のETFで、SPYが0.09%、IVVとVOOが0.04%です。
他のテーマが決まっているETF(たとえば小型株とかセクター別のもの)だと0.1に近づきますので、株式を対象とするETFとしては、最安といってもよいでしょう。


VTIを構成する組み入れ株


VTIの情報は、公式サイトに出ています。
そこから、セクター別の割合と、組み入れ株の上位を確認しましょう。



今はマイクロソフトがトップのようで、アップル、アマゾン、フェイスブック、バークシャー・ハサウェイと続きます。
テクノロジーに偏りが見られるのは、現在の時価総額がそうなっているからということもあり、避けられないでしょう。この点が気になるのでしたら、セクター別のETFを買って補強するのもありでしょうか。


VTIの買い方


私の投資方針としては、株中心・米国中心で考えていますので、VTIは基幹中の基幹となるETFです。
今、この記事を書いている2019年4月時点では、米国株が高すぎるという感覚を持っており、現状は現金・債権が多く、株式の購入はストップしているため、VTIは少々しか持っておりませんが、今後は然るべきタイミングで買い進めるようにしたいです。

また、ドルコスト平均法で買うのにもよいのではないでしょうか。
市場全体の暴落は避けかねますが、堅い株から成長性のある株まで揃っていますので、ある程度ショックにも強いものです。

個人的には手数料が嵩むので、ある程度ドカンと買うほうがいいと思うのですが、買い時がわかるなんていうのは、素人には(というかプロでも)幻想であるということが、叩かれて(損失で)わかってきたことなので、機械的に買うほうがよいかもしれません。


楽天VTIの存在


こんな素晴らしいVTIですが、日本人は購入時に高い手数料を払う・ドルにするのに手数料を払う・税金で為替差益がかかるなど意外と面倒というか困ることがあります。

そんな人のために、楽天証券から「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」なるものが出ています。
すごくざっくり言えば、VTIを為替ヘッジなしで買う投信という感じでしょうか。

円で米国株に投資したいという人には、S&P500の日本にあるETFや投信を買うよりは、これを買うほうがいいと思います。

ただ、私自身としては、これを買う気はありません。
その理由としては
  • 米国株もそうだが、資産としてドルを持つことがヘッジであるため。
  • VTIと比べるとコスト面でどうか(長期かつまとまった額ならVTIの方がいいらしい)
  • バンガード社に加え、楽天証券の企業リスクが増える。
です。
米国株買うならドルを持てというのは、日本国と日本円の未来をどう考えるかでしょう。
私自身は愛国者のつもりですが、残念ながら無能に舵取りされて沈むのならば、国と一緒に死ぬのはごめんです。
ドルとて、かつての大英帝国のようになる可能性を否定できませんが、円とドルで安全性や資産価値には大きな違いがあります。
最終的には資産の半分をドルで持つことを考えていますので、わざわざこのような商品に手を出す意味が無いのです。

コスト面は、色々試算されている先賢の記事が参考になりますが、現状ケースバイケースのようです。特段、楽天VTIがVTIにベンチマークで不自然に劣後すること今のところないようです。ただ、やはり長期かつまとまった金額であれば、VTI推しのようです。
短期的や売買、あるいは小額ですと手数料負けが酷くなってきます。また、小額でも毎月積み立てたいといった用途でも、楽天VTIの方がよいかと思います。

楽天証券は、アメリカで巨大な実績を持つバンガード社と比べれば、事業継続や安全性という点で劣ります。当然資産規模も本家に比べ劣ります。これがすなわち即座に危険ということはないでしょうが、気になる方もいらっしゃるかもしれません。

結論として結ぶのであれば、初心者・小額で積み立てたい人・日本円で保持したい人には楽天VTIを、ある程度資産がある人・長期で持つ人・外国税額控除ができる人・ドルで保持したい人ならばVTIを買うのがよいのでしょうか。
2019年4月12日金曜日

20190407:京王バスでいく花見

花見シリーズ第二段として、京王バスで多磨霊園、聖蹟桜ヶ丘、国立の大学通りをメインに回ってきました。

まずは、武95系統の多磨霊園駅行です。このバスは、途中区間で多磨霊園の内部を通る路線で、結構珍しいのではないかと思います。
武蔵小金井駅から乗ると、府中の免許試験場を通るため、そこまでは割りと利用客が多いですが、その先を過ぎると長閑な感じになります。
その先の多磨町二丁目交差点で右折して、多磨町の折り返し場で折り返してから、再び試験場を過ぎて、多磨霊園へ入ります。

実際のところ、武蔵小金井駅と多磨霊園駅の直通需要は考慮されておらず、武蔵小金井側は試験場輸送の補助と、多磨霊園内~多磨霊園駅の輸送というのがメインのように感じます。




この通り見事な桜で、先週だったら早かったかもしれない、丁度よい感じでした。
多磨霊園を出ると少し狭い道を抜けて、表門からの桜並木の道を甲州街道まで進みます。
丁度、対向のバスが来たので撮ってみました。


多磨霊園駅からは、聖蹟桜ヶ丘駅へ電車で移動します。
以前もご紹介した、桜07系統にまずは乗ります。


まだここは単独区間ではありませんが、桜ヶ丘CCの桜も丁度よい具合です。
その先の記念館前で桜ヶ丘公園へ向かう多くの客を降ろすと、利用者は数人になります。

連光寺交差点にある東部団地入口のバス停から、桜06系統は右折していきますが、この桜07系統1日1本だけは直進します。


写真でも少し見えますが、直進すると坂をぐっと上っていきます。
そういうロケーションもあるかもしれませんが、1日1本のバスながら毎回乗るとこのあたりのバス停でも乗り降りが少しあります。

この先は天王橋の上側を通過するところで、見晴らしがよいのですが、一瞬ですぎてしまうので、その部分の写真は忘れてしまいました。


稲城台病院北バス停のあたりは、よい桜並木ですが、写真を撮ろうとしても、1日2回しか通らないので、実行に移すとなるとかなり大変です。


この後は永山駅から桜92系統に乗りました。
一つだけ残念なことがあり、いろは坂部分は、桜まつりのため運休(迂回運行)ということで、これはリサーチ不足でやってしまいました。


永山駅を出ると乞田川の川沿いに桜が並んでいて綺麗でした。


桜ヶ丘名物のラウンドアウト。



ラウンドアウトのところにある、桜ヶ丘四丁目バス停。



運行していない区間は、仕方ないので徒歩で巡ってきました。

浄水場前バス停。


いろは坂。


流石に下まで降りるのは、時間の都合と足腰の問題で辞めておきました。
バスが動いていたとしても降りて撮るかはちょっと悩みます、苦笑
ここを車窓から眺められなかったのが悔しいので、次機会があれば桜まつりをよく調べておきたいものです。

その後、聖蹟桜ヶ丘駅へ戻ってから、京王多磨車庫、多摩ニュータウン駅、そのあと聖蹟桜ヶ丘駅へ戻ってから国立駅へ向かいました。


その先の歩道橋などをみればお分かりかと思いますが、こちらは結構な人出で落ち着いて写真という感じでは無かったです。

一橋大学前で降りたところ、後ろから立川バスが来たので、撮ってみました。


国立駅で京王バスと立川バスの競演。


2019年4月2日火曜日

20190331:関東バスでいく花見

ついに平成最後の桜が咲きました。
陽気がいいとは言い難い天気でしたが、関東バスに乗って花見にいってきました。

今回は武蔵小金井駅からスタート。
すっかり本数の少なくなってしまった鷹33系統です。


やってきたのは一番最近に入ったB1959。

小金井橋で五日市街道に入ると、玉川上水のほとりに桜並木があります。


写真は新小金井橋の手前ですが、ややつぼみも目立つかな?という感じでした。
小金井公園の正門に近いバスなので、そこまで乗る人は居ましたが、武蔵小金井側からその先へ乗りとおす人は少ないようです。



くぬぎ橋交差点で停車したところでもう一枚。ここは結構満開に近く、場所により差があります。

この先は三鷹駅まで身を委ねて、改めて鷹01系統へ乗車します。
中央通りの桜並木は有名ですね。
うろうろ歩きながらバスを取りました。
桜は満開でとても気分がよいのですが、まだ少しは風は寒かったです。

まずは鷹01系統から。



次は、影の薄い吉54系統。


今度は1300番代の鷹01。


北行の写真ばかりだったので、三鷹行も。



この先は、一旦北裏まで移動し、荻34→荻58と乗り継いで、千歳烏山駅から寺町通りを歩きました。
花見にいいかと思ったのですが、あまり期待通りにいかず。。。



寺院通2番から乗る前に1枚。これで再び荻窪駅へ戻り、荻07→阿45と乗り継いで中野駅に行きました。
こちらの目当ては、中野通りの桜並木。
期待通りに満開で綺麗だったのですが、思っていたより道路も歩道も混雑が酷く。。。

まずは歩道橋から撮ってみました。


ちょっと目線が高いので、見ているのはいいのですが、写真となると構図が難しいですね。


こんな風に間近で桜を取れるのが魅力的なのですが、どうにも人が多いです。
そしてガチなカメラを持った人ばかりのところに、半端にコンデジ持ってるので肩身狭いです。スマホだと却って素人だからってことで許されるのですが、コンデジだと撮る気あるくせにコンデジってところで馬鹿になされるような(被害妄想を)感じます、笑

まあ、こっちは写真が本職ではなく、乗りバスの記憶を残すことをが主眼なので携帯性重視なのでありますが。

ということで、歩道を中野駅へぶらつきながらまた撮っていきます。


二台連続で並んでいて個人的にはお得な感じに撮れたと思いました。



関東バスと京王バスの競演。


中25は、中92と比べると劣勢のようだが……。
(前に私が乗ったときは練馬駅周辺でかなり待たされた記憶が)


撮ってきた写真をとりとめなく紹介するだけになってしまいましたが、身近な桜をお楽しみ下さい。