2023年5月21日日曜日

20230502:常陸太田

金砂61系統 常陸太田駅~市役所~常陸太田駅~上坪




この路線は旧金砂郷町エリアの南部を回るバスで、一部のルートが前回乗った金砂64系統と同じか近いところを通ります。

常陸太田駅を始発とし、市街地を一周して再び駅に戻ってから上坪へ向かうルートですが、直近4/22のダイヤ改正で11:50に常陸太田駅に着く水郡線と二度目の駅発車の時間が接続できるようになったので、早速乗ってみました。

が、市街地を一周して誰かが乗ってくるわけではなく、接続する水郡線から乗ってくるわけではなく、私一人を乗せて出発します。総合福祉会館へ寄ってから佐竹南台の入口までは金砂64と同じですが、ふれあいセンター・峰山小学校下のバス待機所(おそらく佐竹車庫)を経由する金砂64に対し、この路線は佐竹南台NTの中を通りますが、佐竹南台東から先は再び同じルートに入り、梵天山入口で河合駅方向へ左折します(金砂64は右折)。

河合駅手前の上河合三丁目から右折して集落内に入り、粟原町に入ります。この粟原町仲まではこのバスとは別に峰山小学校からの路線(太田75)があります。

粟原町の北には小島町で、ここの島町西にも別に峰山小学校からの路線(太田76)があり、非常に細かくスクール便が存在します。

さらにこの先県道62号線を超えた先の集落内に小島中小鶴というバス停があります。ここには金砂郷小学校~花房中~上坪~小島中小鶴という金砂57の起終点であり、要するに小学校の学区が異なるエリアに入ったということなのでしょう。

集落内から県道62号線に戻り、さらに県道61号線との交差点が中野十文字バス停です。ここにはこの系統と先ほどの金砂57に加え、別経路で竹越を起終点とする金砂58のスクール便も通るのですが、いずれも本数は少ないです。

松栄の交差点をすぎ、久慈川にかかる橋の手前まで来ると右折します。久慈川の先は那珂市の瓜連なので、常陸太田市の外れまで来ており、水郡線の瓜連駅にも歩けない距離ではないと思います。最後の松栄の集落は、バス一台+アルファ程度の狭いところを抜け、県道62号線にぶつかったところを右折し、少し走ると上坪の終点となります。特に折返しの設備はなく、回送になったバスはまっすぐ走り去っていきます。その先は中野十文字バス停の方向です。


この後は、北へ3kmちょっと歩き、上宮田代から戻ってきた金砂64系統にJA常陸金砂郷支店前のバス停から乗りました。


この青木バス停は、金砂64の経路上に存在しながら、なぜかスクール便しか止まらないバス停。なぜかはわかりませんが……。



花房町エリアを一周するため、この後反対側のバス停にも止まります。

この後、常陸太田駅に戻って、少しバスを撮っていましたが、先ほど見送った上坪行のバスが東染明神行としてやってきました。ある程度同じ路線を走るようになっているのかと思ったら、全然場所も路線も違ってびっくりしました。



太田79系統 総合福祉会館~常陸太田駅~機初小学校~瑞竜中学校~逆久保上





常陸太田駅から、逆久保上へいくバスに乗りました。11時台のバスだと往復バスで戻ってこれますが、逆久保上の最終が12時であるため、この便の場合はバスだけでは戻れません。ただし、1kmちょっとほど峠を上った先に、大間ヶ沢のバス停があり、ここには16:45発の最終が残っているため、歩けば14時台とこの次の15時台のバスでも帰ってこれます。

このバスはちょっと複雑な経路を通り、駅を出てから旧市街地を北上し、中城町の交差点を右折して国道へ下り、市役所に寄ってからバイパスへ出て新しく通るようになったフォレストモールを通り、馬場坂下からまた国道へ出て、左折しバイパスを超えて新機初橋から機初小学校へ寄ります。この際に後から常陸太田駅を出た造宗行が前に出ます。




この小学校では児童は乗ってこず(先生が合図していた)、一旦先ほどの道をアンダーパスしてから再び戻り、新機初橋を渡りバイパスを越えて国道へ戻り北上して、瑞竜中学校へということで、同じ場所をぐるぐるしているわけです。国道沿いのスーパーのあたりから1名地元の高齢者が乗っていましたが、利便性を上げようとあちこちに寄った上に、スクール便の役割までもたせ、結果遅くなるという田舎のバスあるあるという印象を受けます。

おまけにこの日は理由不明ですが、瑞竜中学校に自家用車で学生を送迎する車が列をなしており、この辺りの道幅が狭いため、バスが通れず、中学校の教師か職員かが誘導して道を開けるまで10分近く待つことになり、余計に遅延しました。

特別支援学校下を通って国道へ戻ると、西河内入口までは里川入口方面の路線と同じ経路を通り、逆久保上方面のみの道に入ります。

このあたりの集落は、山間の景色で同じ常陸太田市とはいえ、上坪あたりのものとは全く異なるものです。




ひたすら山を登っていき、集落の最奥が逆久保上のバス停です。折返し場があり、バス1台が止められるスペースがありますが、乗ってきたバスはそのまま回送で走り去っていたので、大間ヶ沢方面を通って行ったものと思います。



バスが去っていた山をこちらも登っていきます。この日は天気が良かったためとても暑かったです。峠の頂上付近には、十国峠公園というものがありますが、公園として整備されている様子もなく人気もないので、ちょっとここで休憩するという感じではありません。桜の季節はきれいらしいですが……。

公園から先は下りに転じ、ほどなくすると大間ヶ沢の回転場があります。回転場の写真を撮っていると、ダイヤにないはずの回送のバスがやってきます。本来であれば、以前紹介した通り、誉田小から大間ヶ沢までのスクール便があり、その折返しが乗る予定の営業所行です。

運転士さんに、これが太田営業所行か確認するとその通りという回答をいただき、誉田小からのスクール便は本日は小学校側の都合で休止となったため、直接大間ヶ沢まで回送してきたということを伺い、その他諸々運用や路線についてお話を伺うことができました。

ネットに公開することが適切ではないかもしれないので、詳細は省きますが、同じように常陸太田エリアのバスに乗りたい人に役に立つ話を一つだけ共有すると、私はダイヤの学校休運休というものについて、長期休暇とかカレンダー的に学校がやっていない時に運休になると思っていたのですが、実際の運用はもっと細かく、対象となる学校から前日までに連絡がきて、運行・運休を決めているそうです。

道楽で乗るのに営業所に問い合わせをする人もあまりいないとは思いますが、地元の人がちょっと今日は使うかぁと思っても、営業所に問い合わせないと動くかわからないというのは非現実的なわけで、スクール色が濃いというか、むしろスクールバスそのものといっても過言ではないということになります。スクール系統でしか通らない経路、終点もあるので乗りたい人もいるとは思いますが、注意していただきたいと思います。


太田63系統 大間ヶ沢~常陸太田駅~太田営業所



ということで折返しのバスですが、こちらは学校休運休の記載はなく、行きの便が学校休運休なので(記載ミスということはないとしても)謎だったのですが、こちらは営業所に入る関係か平日は運行されますので、逆久保上から歩く予定でも安心です。

集落内は、特に旧道を通る部分で狭いのですが、運用は大型車のためギリギリのところもあり、運転士さんとしても苦労する(中型の方が運転しやすい)そうです。でも、この規模でないと捌けないそうなので、児童はそれなりにいるのでしょう。