2023年4月30日日曜日

20230421:常陸太田

 投稿順は変わりますが、直近訪問した常陸太田のローカル路線になります。


 94系統 真弓が丘経由馬場八幡行



常陸太田のローカル路線めぐりですが、大甕駅からスタートします。鉄道で訪問する場合、通常は水戸駅から水郡線で向かいますが、常陸太田支線は9:44の後が11:35までなく、10時台・11時台に出るバスに乗るためには、9時台の列車に乗って駅で待つか大甕駅からバスでアクセスすることになります。

茨城交通の会社統合の経緯から、茨城交通のバスながらポール類も元々の茨城交通の路線と旧日立電鉄の路線で別になりますし、ただでさえ不便で旅行者に不評(そうな)ICカードも別の独自カードがあるという面倒さです。仕方がないので現金で乗るわけですが、途中停留所から乗ると整理券番号を覚えておかないといけない仕様ということで、やはり不便であります。

常陸太田~大甕間はかつて日立電鉄の鉄道線があり、代替としての8系統とその路線より北側、真弓が丘NTを通る94系統、そしてその北の東真弓を通る90系統の3種類があり、90系統はごく少数ですが、8系統と94系統はどちらも1時間に1本程度あり、両者合わせれば30分に一本で両駅間を結んでいます。

という本数だけを見ると充実していますが、平日の午前中という時間帯ですので、少数の区間利用者がいるのみで、常陸太田~大甕間を乗りとおしたのは私だけでした。ルートとしては北へ迂回する格好となり、国道293号線のバイパスへ行ったり、常陸太田市街地を北側から回って駅にいくルートから、直接的に移動する需要は8系統の便を選びがちなのかもしれません。


金砂64系統 道の駅ひたちおおた~常陸太田駅~上宮田代



※本系統の車内から撮影した写真は、戻りの便で撮影したものです。

常陸太田駅から乗ったのは、金砂64系統の上宮田代行です。始発は道の駅ひたちおおたで、常陸太田駅についた後、西一丁目→フェスタ前→市役所→警察署前→常陸太田駅→総合福祉会館→佐竹南台という流れで市街地を一周します。

常陸太田の市街地循環線が廃止になったことから、各系統の多くが市内を一周ないしは半周してから郊外へ走る流れになっているため、実際の運行本数に比べてちょっと本数が多く見えます。この上宮田代行についても、常陸太田駅の時刻表だと11時台に2本あるように見えますが、実際は1本です。

ただ、市街地を一周しても特に誰も乗ってくることはなく、総合福祉会館で1名乗車された方が佐竹南台のあたりで降りた以外は、ほぼ私だけでした。

佐竹ふれあいセンター前の近くには、峰山小学校があり、そこのスクール系統の待機なのか駐車場で休んでいるバスが帰りに確認できました。



佐竹南台を抜けると、梵天山入口までの区間は、田んぼの真ん中を走るようなロケーションとなり、バスの走る光景としては面白いもので、本路線のハイライトの一つだと思います。



梵天山入口交差点を右折し、県道166号線を北西へ進んでいくと途中狭い旧道のようなところへ入り、久米交差点で国道293号に左折します。

この久米の近くには、金砂郷小学校がありここからもスクール系統が出ているので乗ってみたいところではありますが、小学校までのアクセスも難しく(執筆時点のダイヤだと1時間半程度の待機をするか、近くを走る別系統に乗り2kmほど歩くか)かつ終点までいくと当然戻りの便はないため、水郡線の駅まで数キロ歩いて帰る(かタクシー)しかないため、乗車難易度の高い路線が多くなります。

JA常陸金砂郷支店前(乗車当時はJA茨城みずほ前)で集落の狭い道へ入ります。ここから花房町エリアを一周して、国道293号へ戻るこの区間が、もう一つの本路線のハイライトになります。


バスだとすれ違いは苦労するだろうなという道幅ではありますが、特に対向車とかは来ませんでした。

国道293号へ戻ると常陸太田市街方面へ少し戻り、大方西交差点へ左折し、金砂郷支所の前を左折し、下利員町に入ってから右折し北上していきます。この県道は集落の一部以外は快走路です。

常陸大宮市との市境に近い集落が途切れる場所に終点の上宮田代があります。



終点の少し先に折返しスペースがあり、ここで20分近くの待機時間で道の駅ひたちおおた行として折り返します。集落の中ではありますが、非常に静かな場所です。

この12:52発が上宮田代発の最終便になります。ただし、常陸大宮市側へ歩くと三太の湯から来る常陸大宮駅行のバスに乗り継ぐことが可能ですし、時間が合わなくても山方宿駅までは徒歩で行ける範囲かとは思われます。


水府30系統 道の駅ひたちおおた~常陸太田駅~東染明神行



東染明神は、朝に太田駅方向に2本ほど、昼間に東染明神が1本とスクール系統がもう1本ということで、バスでの往復が不可能な系統になります。

そのため、東染明神に行ってしまうとどうやって帰るのか?という問題が発生しますが、今回は時刻表や地図と相談し、16:32に上深荻を出る小中車庫から太田営業所へ行くバスに、約4kmを歩いて乗り継ぐことにしました。このバスは最終便となるため、乗り遅れの懸念が当然発生しますが、その場合はもう3km近くを歩くことで東河内から出る、日立駅行のバスが18時、19時台にあるため帰れなくなることはないということで決行しました。

ちなみに、このバスは道の駅→駅→総合福祉会館→駅→市街→東染明神という流れですが、最初駅に来たバスは3番乗り場で、次が1番乗り場のため、見送ってしまったのがこの写真です。

どうせ誰も乗らないので関係ない…と言いたかったのですが、先客の高齢者が最前列に座られたため、中途半端なところに座る羽目になり、3番のりばで先に乗っておけばよかったとプチ後悔しました。ノンステの場合、最前列に高齢者が座るケースは稀(高いので)ですが、ツーステだと車内は高さが同じなので誰でも座れますよね。(ある意味バリアフリー)

市役所によってから馬場坂下までいってから、市街方面に戻り、一高前を経由して国道293号へ出てさらに県道167号→166号と進んで、県道29号に入ります。馬次入口など水府方面に行くバスは県道29号を直進していくため、この辺りは東染明神行(と入合行)だけのルートということになります。

市街地で数人乗ってきたものの、この迂回ルートでは誰も乗ってくることはなく、水府小中学校のところで、湯草行のバスがいました。東染明神行は21分発、湯草行は24分発なので、発車待ちをしているバスを抜いていきます。おそらく接続を取っているものと思いますが、湯草行は学校休運休のスクール系統で、東染明神行はそうではないため微妙なところではあります。なお、このバスに生徒が乗ってくることはありませんでした。

西足のバス停で県道36号へ右折し、ここからが東染明神行の単独区間になります。市街地から乗ってきた数名がこの区間でも降りて行ったため、わずかな需要はあるようです。

東染のバス停で県道から外れ、いよいよクライマックス。ちなみに東染のバス停で降りるとこの後の徒歩区間は減らせます。


ピントが料金箱にあってしまいましたが、雰囲気が伝わるかと思います。こちらは畑がメインの集落で山間ののどかな景色が広がります。

終点の東染明神は集落の外れにある折返し場で、バックで突っ込んだあと転回してから降車となりました。


この先も道は繋がっているようですが、何も見えません。

この後は先ほど述べた通り、来た道を戻り県道を日立方面へ歩き、計4km少々歩いて上深荻からバスに乗れました。基本的に下り道で、県道のトンネルまでだけが緩い上りであったため、50分ほどのタイムリミットに間に合わうことができました。

なお、このバスは終点で回送となり集落を下っていく私を追い抜いていきました。営業しても日常的に乗る人がいるとは思えませんが、営業所や車庫に帰るなら、そこまでは乗せて欲しいなぁと思いました。もしかしたら、東染明神から回送で水府小中学校まで戻ってもう一度東染明神行になるのかもしれませんが。(それだとしても乗せて欲しい……)