今回は名古屋から能登まで北上していくルートを取り、未乗区間である武豊線・太多線・高山本線(高山~富山)・氷見線・七尾線と消化していくようにしました。
能登に深入りせずに、穴水まで折り返せば、福井までの北陸本線と越美北線を消化するということも可能だったのですが、ローカルバスの寿命がどこまであるのかということもあったので、今回は鉄道とバスのハイブリッドで行って見ました。
武豊線 大府~武豊
どこいっても安定の同じ顔313系です。
しかし、JR東に乗っていると313系の転換クロスシートはとても乗り心地のよいものに感じます。あいつ椅子堅すぎて座らせる気がない。まるで新国立競技場……
通勤時間帯は直通がありますが、昼間はないので、名古屋から乗り継いで大府まできました。
大府には2両ワンマンでやってきて、折り返しとなります。
大府を出ると東海道線を左手に見ながら、真南の方角へ進みます。
田園風景とまばらの住宅地の中を進むと小さな無人駅の尾張森岡の駅につきます。
その次の緒川は、イオンモールが目立つ高架駅でここからは乗ってくる人がそれなりにいました。
二つ先の東浦では貨物列車との行き違いを行いました。
二両ワンマンの割りにホームの有効長が長いのは、定期的に貨物列車が通るためで、実際東浦の先は工場が多く、東浦の先で衣浦(きぬうら)臨海鉄道碧南線が分かれます。
半田駅のあたりは市街地となり、一旦は工場が途絶えますがその先もまた工場が続くので、全体としては工場地帯ということになります。
また、半田駅には静態保存のC11 265や古い跨線橋、ランプ小屋などがあります。
半田を出ると、再び工場地帯を左手に見ながら進み、二駅先が終点の武豊です。
愛知環状鉄道 岡崎~高蔵寺
武豊線を折り返しで戻ってから、東海道線で岡崎まできました。
元々は素直に東海道線と中央線で多治見を目指す予定でしたが、予定変更で愛知環状鉄道に乗ってみることにしました。
もちろん青春18切符は使えないので、大人しくパスモで払います。三セク料金だから高い…。
岡崎を出るとしばらく東海道線と並んで走り、北へと分かれていきます。
しばらく進んだが先の中岡崎が元々の岡崎の市街地で、岡崎城の存在がアナウンスで流れました。
復興天守がちょっと見える程度ですが…。
(ほぼ中央あたりです)
その先の大門駅を過ぎたところで矢作川を渡り、北野桝塚駅につきます。
ここが愛知環状鉄道の車庫があり、一部の運用ではここで乗換になるようです。
すぐ先で豊田市に入ります。いわずと知れたトヨタ自動車の本社所在地であり、市名がそもそもトヨタ自動車に由来するものです。
豊田市内に入ると、伊勢湾岸道・東名自動車道と続いて愛環を越えて生きます。ちょうど、その先の豊田JCTの案内が読めるほどの距離です。
また、地図によると付近にいくつもトヨタ自動車等の工場がありますが、高架とはいえ視認できませんでした。(座っていた向きの問題でしょう)
三河豊田駅は、トヨタ自動車の本社がありそこの通勤者が多いようです。存在する地番も「トヨタ町」。
ちなみに、本社のものと思われる立体駐車場が見えたのですが、そこに止まっている車も当然トヨタ車揃いで、ごく稀に外車等も見えるのですが、一体どういう了見でやっているのかと思うわけであります。もうここまでくると、トヨタ以外の車なんて考慮に入れようものなら干されそうですが、笑
そのような聖地を過ぎて、新豊田の駅は、こちらの方が市街地といった様相です。
さらにその次の愛環梅坪くらいまでが人口が多そうで、その先は段々とのどかな感じになってきます。
さらに保見駅から先は断続的にトンネル区間も出てきます。
八草駅は山の中の駅のような感じですが、リニモとの乗り換え駅でもあり、大学が近くにあるためか、多少の乗り降りがありました。
八草を出ると、長いトンネルに入り、すぐに瀬戸市になります。
瀬戸市に入ると住宅地の様相となり、瀬戸口駅までは中央線との直通運転もあります。
瀬戸市駅は名鉄との乗換駅で、トンネルに入り、中水野駅は地上に出ますが、再びすぐに入り、トンネルを出るとまもなく春日井市に入って、中央線との接続駅である高蔵寺駅につきます。
太多線 多治見~美濃太田
中央線の快速で1駅、多治見までやってきました。
キハ75系の2両編成が既に待っていました。
高校生などが多い中、美濃太田を出ると少し中央線と並行して南にいってから、90度曲がる感じで北へ進路を変えます。
1駅先の小泉とその次の根本駅でかなり降りていき余裕が出てきます。
その次が「姫」駅で、ここが多治見市最後の駅で、可児市に入ります。
可児駅は名鉄との乗換駅でもありますが、ここも降りる人が多く車内がだいぶ落ち着いていきました。一方で、変わって乗ってくる人も少なかったです。
可児駅を過ぎると、木曽川を渡り美濃加茂市に入ります。渡った直後には、美濃川合という小さい駅があります。
美濃川合を過ぎると、右手に美濃太田の車両基地があり、その先で高山本線が合流してきて、美濃太田駅に到着します。
高山本線 美濃太田~高山
美濃太田駅につくと、ひだとの待ち合わせのため、既にいつもの顔キハ25系が待っていました。
この1000番台は、オールロングシート車で、田舎だから転換クロスは勿体無いんじゃってことなのかわかりませんが、以前紀勢線で3時間半もこれに乗っていて流石にちょっとなぁと思った次第ではあります。
が、来てしまったものは仕方ないので乗るまでです。
美濃太田を出ると、太多線とわかれて北東へ進み、次の古井駅からは飛騨川沿いをひたすら進んで行きます。
その古井駅からは学生が乗ってきて、少しだけ賑やかになりました。まさに高山本線はこれらの学生向けのわずかな普通列車をのぞくと「ひだ専用」路線に近いわけです。
その先で川辺町に入り、中川辺駅で早速高校生の一部は降りていき、その次の下麻生でも降りていきます。
下麻生駅の先で七宗町に入ります。
このあたりから白川口駅くらいまでの区間が「飛水峡」と呼ばれる区間であります。
元々天気が悪い上に、日が翳ってきてあまり楽しめなかったのが残念ですが。
上麻生駅の先には、飛水峡信号場があり、ここで普通列車は「ひだ」様のためにじっと待つのであります。待つこと十数分、少し遅れていたようですが上りの特急列車が通過していきました。
ここから下呂駅までの区間は、駅と同じ位信号場があり、普通列車は必要に応じて「ひだ」様のために待つことがあります。
そのため、実際の距離よりも長くかかることもあり、高山本線に関しては特急で乗る方が楽しいでしょう。
飛水峡から先はすぐに日が落ちて何も見えなくなってしまったのですが、下呂駅周辺は下呂温泉の旅館などの光が見えて綺麗でした。
また、わずかばかりの観光客も降りて行き(下呂はひだも止まる駅ですが)、さらに車内は閑散としながら北上を続けます。
その先の飛騨萩原駅で、また高校生が乗ってきました。
この高校生も下呂市内の各駅を中心に降りて行き、飛騨小坂と渚の間で高山市に入ります。
そこからしばらく経って灯りが次第に増えてくると、高山駅につきます。
列車自体は、飛騨古川までいきますが、40分近く待ちになるのと宿泊の兼ね合いで高山までとしました。