2018年10月28日日曜日

20181027:関東鉄道常総線、真岡鉄道線(SLもおか)、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線

なぜか無駄にアクティブに二日連続で出かけました。
ときわ路パスというフリーパスで関東鉄道常総線、真岡鉄道線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を乗り継いできました。
JRだけでは中々元を取りにくいのですが、他の路線を使うと(そちらが高いので)割と簡単に元を取れる切符で、期間限定ながら割りとちょいちょい出ています。

関東鉄道常総線 取手~水海道~下館



ときわ路パスのエリアの南端である取手まで常磐線でやってきました。
下車してパスを買い、まずは常総線に乗ります。
15両の常磐線の横で単行ですから落差が著しいですが、つくばエクスプレスの開業もあって苦戦している常総線なので仕方ないのでしょうか。

実際、座席に余裕がある状態で取手を出発します。
まもなく常磐線と分かれると、国道6号線をくぐり、すぐに西取手の駅につきます。
この先南守谷までは駅間も短いです。

このあたりは田んぼや畑が点在するものの住宅地が並び、東京通勤圏でマイホームを!という感じです。
各駅から少しずつ乗ってきて、座席が埋まっていく感じで上々ですが、よく考えたら単行なので、利用者は少ないわけです。
戸頭駅の先から守谷市に入りますが、住宅地も新興の感じが強まり、建設中のものも見受けられるようになってきます。つくばエクスプレスが出来てから開発が進みだしたのでしょう。

つくばエクスプレスとの乗り換え駅である守谷でほぼすべての利用者が降り、少しばかり乗ってきました。
新守谷、小絹と少しずつローカル色が強くなってき、水海道で終点となります。
水海道は運行上の拠点で、ここから北は単線になり、直通せず乗換となるパターンが多いです。
水海道以南は2両、以北は単行というのが元々だったようですが、以南でも単行が増えているようです。


ルートインホテルだけが目立つ、やや寂しい感じの水海道駅を、今度は下館へ向って北上していきます。
中妻駅から先は本格的なローカル線の模様で、田んぼや畑、果樹園が車窓の多くを占めます。

その先の石下は、降りる客が多かったです。小さな町の中心のようです。
下妻は以前、関東鉄道パスの1日券でつくば駅からバスで行って、土浦へ抜けました。
その時も駅周辺は何も無く、ロードサイドに奪われている印象でしたが、やはり今日も降りる客はわずかでした。バスもそうですが、寂しい限りです。

下妻を出ると空気を入れ替えるだけの駅が続き、下館の一つ手前の大田郷で数人が乗車しました。
晴れていればこのあたりで筑波山が見えそうな気がしますが、雲の多い天気でわかりませんでした。


下館は水戸線・真岡鉄道線の乗換駅で、同業っぽい人は真岡鉄道へ、地元の人は水戸線へ流れていきました。



真岡鉄道線 下館~茂木


まずは普通列車で茂木駅へ向かいます。
やや急なカーブで北へ向けて曲がると、国道294号線に沿って北上していきます。

市街地といえるのは次の下館二高前までで、あとは元・特定地方交通線らしくローカル線の色が濃い区間が続きます。
久下田駅からは栃木県真岡市に入ります。「ときわ路」パスなのに茂木まで圏内なのは、気前のよいものです。

真岡は、このあたりでは栄えた街のようです。駅舎もSLを連想させる形で、路線・地域一体でSLを推していることがよくわかります。
本日のSLもおか号に使用されていない方の「C12 66」は、真岡駅で休んでいます。


ここから益子までは、また何もない感じの駅が続きます。
益子は、「益子焼」で名前が知れており、観光客と思われる人が降りていきました。
ただ、鉄道はあまり観光のメインルートではなそうです。(宇都宮からの路線バスの方が便利だろうか?)

七井・多田羅の両駅は殆ど利用者がいなく、市塙駅は特徴的な駅舎というか待合室が目立ちますが、少し利用者がいました。


市塙を過ぎると緑が濃くなってき、地形が少し険しくなってきたような感じです。
利用者のいない、笹原田・天矢場の両駅を過ぎると、茂木の駅に到着します。
さっそくそれなりの人が降り、SL目当てと思われます。

茂木の駅につくとSLは早速準備中。


この後、蒸気機関を暖気し、ゆっくりと後退で茂木駅のホームに入線します。
この「C11 325」は、JRなどに貸し出されることもよくあるようですが、今日は真岡鉄道でお仕事です。


丁度発車したモオカ14系との並び。


客車はオハフ50系。オリジナルではここにしかない貴重品のようです(詳しくないのでwiki情報ですが……)。
サポもしっかり装着済み。


車内はハロウィーン仕様。いささか風情という点ではいまいちですが、SLを盛り上げようとする心意気は買いたいですね。

茂木を出た時点では、それでも3両の客車には余裕があり、SLに500円増しで乗れるのは気前がいいが、大丈夫なのかなぁとか思っていました。
さすがにSLというだけあって、写真を向ける人や手を振る人が多く、撮り鉄(撮るのもいいけど乗ってあげるべきだとも思う)はともかくとして地元の人に手を振られると、SLが受け入れられているようでよい気分です。

実際、撮り鉄は今日乗って見ているだけでも、危ないとか迷惑だと感じる者がいたので、鉄道趣味者の品格と評判を貶め、キモオタ・非常識・社会不適合のレッテルを貼られるような、不届き者が多いのが残念な限りです。
(水は低きに流れ、人は易きに流れる……です)

真岡の駅からはさらに乗ってきて、のんびりとした旅情は消え、車内が騒がしくなりました。子供が五月蝿いのは子供だからしょうがないが、それを咎めない大人は大人だからしょうがなくないわけで、非常に興がそがれて、不快な気分になりました。
大人たる者、子供にはあるべき姿を見せるべきあり、子供を叱って周りの迷惑というものを理解させるべきでしょう。
(やはり、水は低きに流れ、人は易きに流れる……です)

SLや客車には風情があってよいもので、駅で写真を撮っているときや真岡につくころまではありがたく思っていたのですが、このように俗化が著しくて楽しめないとなると、ガラガラの普通列車の方が私にはよいなと思いました。

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 水戸~鹿島神宮


水戸線・常磐線を乗り継いで、水戸駅の鹿島臨海鉄道大洗鹿島線のホームにやってきました。
既に暗闇な上、そもそも大洗鹿島線自体の見晴らしは、(特に涸沼より南)たいしたことがないのですが6000形の入れ替えが進み始めているので、もう一度乗っておきたいと思い、寄り道のごとく乗ってみました。


このコントラストがはっきりした顔も好きですが、独特の走行音と座り心地のよい転換クロスシートが気に入っています。
残念ながら新車の8000形は、全席ロングシートのありふれた気動車(乗ったこと無いけど)のようなので、あまり興味はありません。
幸い時刻表で区別がつく(6000形はトイレあり、8000形はなしのため)ので、確認して乗りました。

大洗までならまた乗る機会がありそうなので、乗車記録は改めてとしたいと思います。
理由は、以下のガルパンⅣ号ラッピング車にのったことがないので。


対向列車で来たので無理やり撮りました。
ガラスにもキャラが描かれていて、2号→3号→Ⅳ号と進化しているような気がします。


2両編成の前側は6016でした。大洗駅で待ち合わせがあるので、撮れました。
水戸~大洗が利用客の多くを占めているので、切り離しこそありませんが、大洗で車掌は降りて、以南は新鉾田駅を除いて無人です。



日本一長い駅名もこの大洗鹿島線です。

おまけ 鹿島神宮


鹿島神宮駅についたら、鹿島神宮へお参りをしました。


明るいから怖くはないけど、人の気配の殆どしない鹿島神宮への道。
この奥が鹿島神宮です。


人がいないのと灯りが合わさって、幻想的で厳かな雰囲気を醸し出す楼門です。
SLでは人が多すぎて辟易とした訳ですが、その分このような鹿島神宮にお参りできたのはよかったです。
清らかな気持ちでお参りができて大変結構です。
(一体どれだけ私は他人が嫌いなのかということですが、笑)

竜王戦が11/1からあるそうで、羽生竜王と広瀬八段のポスターもありました。
(上手く撮れませんでしたが……)
羽生竜王を応援したいですが、ストレートというのも勿体無いので、そろそろ広瀬八段も一つ星を返して欲しいところですね。
(それにしてもまた強くなっていないだろうか……鬼畜眼鏡羽生竜王)


お参りのあとは人気の殆どない参道で、開いていたお店で鹿嶋名物の鯰料理をいただきました。
個人的には奥の照り煮がおいしかったです。



この後は、かしま号で帰りました。
かしま号は高速バスとはいえ、特急列車と同等かそれ以上の快適性・本数があります。
ただ、乗りバスの対象にするには高速道路は退屈ですね。