2018年8月19日日曜日

人生も仕事も変える「対話力」 日本人に闘うディベートはいらない(小林正弥著)

人生も仕事も変える「対話力」 日本人に闘うディベートはいらない
心を動かしあう最強のコミュニケーション。「ただの会話では相手に伝わらない」「誰も教えてくれなかった」実践的メソッド。


以前に話題になったサンデル教授の本でも出てくる方の本で、コミュニケーション能力を求められる世の中で(それが本質的に必要かは別だと思いますが)、何かヒントがあればという気もありましたので、手にとって見ました。

ポイントとしては、対話と会話の違いを日々意識しているかというとそうではなく、対話をすることで相手から情報を引き出したり、解決策を導いたりする場面で、会話として一歩引いて得るべき果実を逃したりとかそういうことがあるのかなと思いました。

では対話とはどうするのか、そこで大事なのが「振り返り」であると。
日々生きる中で、自分の会話を後から振り返るということは、(少なくとも私には)なかったので、そこを意識することが肝要な気がします。

その中で、
  • 聞くと聴くの違い
  • 相手の考え方を理解したか
  • 自分は考えていたか
  • 間の取り方や、タイミングがよいか
  • 相手に意識を向け、礼節を持って対応したか
など自分で出来ているようで、案外そうでもないようなものがあるということがわかります。
それにしても何でも対話を求められる世の中は窮屈だし、悪影響を受けることもあるので、切り捨てることも大事だというのは確かにそうです。
ぜひそうしようとすると、9割くらい切り捨ててしまいそうな私ですが。

言われてみれば当然のことを気づかせる本というのは、見落としがちですが大事な本だと思います。