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お気持ち表明記事なので、読む価値は全くありません。
結論は、そんなことを考えるだけ無駄というものです。
はじめに
基本的に私はフォローを必要以上に増やさず、有害なものは積極的にブロックする方針でTwitterを運用しているため、ちまたで話題になる株クラなるものを知りません。
それでもたまに見えてしまうのですが、資産額が大きいことになっているとある比較的フォロワーの多い人が、実はその資産が親から貰ったとか親の資産を運用しているとか云々かんぬんで話題になっていました。
実にどうでもいいことですが、なぜどうでもいいのかということをお気持ち表明してみます。
これは全部「投資家」目線(のつもり)で書いているので、ネットで騒ぎたい・目立ちたいだけの人やインフルエンサーの視点には立っておりませんので。
他人の資産の多寡は何の影響があるのか
私がまず疑問に感じるのは、この点です。ちょっと推論してみるとこんな感じでしょうか。
- 投資家として参考にするために、成績の良い人を選びたい。
- お金持ちであれば、所謂「上級」のネットワークがあるはずなので、コネクトしたい。
- お金持ちと交流があることをステイタスにしたい。
まず、投資家の成績というものを考えてみましょう。
1つ目に、資産の多寡が投資成績として=かと言えば違います。
今、5億円持っているとしましょう。
100万円から投資で増やしたとすれば、少なくとも凄腕であると殆どの人が思うのではないでしょうか。
これが1000万や1億円だとしてもそうでしょうかね。
ただ、4億9500万円からだとしたらどうか?増えていますけど成績としてはよろしくありませんね。
元々5億円持っていたのなら増えていませんし、10億円持っていたのならばむしろ減っています。
つまり、パフォーマンスをちゃんと算出しないといけないと思いますが、現時点での資産だけでは情報が不足していますね。
2つ目に、過去の成績がよかった人が、今後も投資家として好成績を上げるかと言うと、それも違います。
アクティブファンドの例を見ればわかるとおり、継続的にインデックス投資に上回るものは、殆どありません。
個人投資家は、アクティブファンドとは事情が違いますが、別に例外ではなく、継続してかつ十分に勝つことは容易ではありません。
3つ目に、投資成績がよい投資家をフォローすることが、良い情報を得られるとも限らないことです。
仮に過去の投資成績が良く、今後も投資成績が良いであろう投資家がいたとして、その人は自分の手法を積極的に公開するインセンティブがあるでしょうか。普通はあるはずがありません。
その手法を使って市場からお金をもらい続ければ十分なお金が手に入りますし、公開すれば追従する人が増えることにより、優位性は失われます(効率的市場仮説参照)。
ということは、積極的に投資手法を公開する人の意図は、以下が考えられます。
- 優位性が手法自体ではなく、人間にある。
- 既に賞味期限が近いか切れている。
- 元々大した優位性が無く、安定的に稼げない。
- そもそもフェイク。
- マウント目的。
- 聖人。
一番上についても、人によっては勝てると思います。あなたがその投資家と同じ優位性を持っているか、もしくは機械を使うことで優位性がなくとも手法を的確に運用できることになります。
しかし、残りの3つの意図であれば、どうしようもありません。
話が長くなりましたが、自分に役に立つ情報を発信する人を見つけたいなら、資産の多寡や投資成績、フォロワー数、視聴回数は参考情報でしかなく、本質的には発信内容を見極めるしかありません。
そこが見極められないのらば、まず勉強していくしかないでしょう。
私はただの「一般」国民なので、「上級」のネットワークとやらを実際に見たことはありませんが、Twitter(笑)からそんなものを探すのは無粋でしょう。
そもそも、本気でそう思うなら、親から一杯資産をもらった人の方が可能性は高そうですね。
お金持ちと交流があることをステイタスだと思う人は、それ自体が私には理解できかねることですが、ステイタスにしたいなら、まずリアルで会ってそのお金が本物だと確認するのが先決じゃないですかね(笑)
親から貰った資産とは
普通に考えれば、実際に贈与なり相続という形で貰ったものを指していると思います。
その解釈は正しいのですが、もう少し広く考えれば、議論をしている自分だってそうじゃないの?ということです。
お気持ち表明記事なので、詳細は自分で調べてくださいと丸投げしますが、世の中は一応「機会の平等」という形になっています。
とはいえ、実態は「知能による区別(差別?)」があります。
何事も例外はありますが、基本的に高卒と大卒では生涯年収に大きな差があります。日本でもアメリカでも。
大学を卒業してもそのランクによって差があるでしょう。
これははっきりと知能による区別が行われていることの証左です。
いくつかアファーマティブアクションなどの例外はあるでしょうが、基本的には入学試験に受かり、そうして卒業証書をもらうには一定の成績が必要であり、これには知能が必要です。
このことを良いとか悪いとか論じる訳ではありません。
ここで考えるのは、その知能はどこから来たのかということです。
知能を含めたその人の形質については、双子を使った研究というのが実際に行われています。
双子は遺伝的には同一ですが、環境は異なるわけです。
その内容を一つ見てみますと、知能というのは、かなりの部分で遺伝の影響を受けているわけです。
ここまでの内容をまとめると、今自分が自己の努力で稼いでいると考えると「お金」というものは、実は親から受けた遺伝による知能に依存している部分があるということです。
これはあくまでも一般的な傾向からそういう可能性もあるということであって、自己肯定感のことを考えれば、自分の力で稼いでいるのだと思っておいた方が健康でしょう。
つまり、私が言いたかったことは、今持っている資産の中で、どこまでが親による影響で稼げたのか、どこからが自分の努力で稼いだのかは、多くの人が考えるほど簡単にスパッと切り分けられる話ではないのでは?ということです。
そして、それを分けたところで、未来には何も意味が無いということも、前項で指摘した通りです。
だとしたら、無駄なことは考えない方が幸せでしょう。
結論
色々グダグダ言ってきましたが、最後の帰結は
- 他人が大金を持っているのは嫌
- (何も努力していなさそうなのに)お金を持っているのが嫌
インターネットは、非常に便利なツールですが、その一方で見ても意味が無いどころか、不利益なものまで見えてしまいます。
お金を増やしたい投資家も、有意義な人生を送りたい人も、真偽を判定できない、また出来ても実入りの無いことに、感情的にかかわるよりも、正しく情報を捨てることが重要なのではないでしょうか。