2018年12月24日月曜日

20181221:鹿児島本線、日豊本線、久大本線

九州遠征の二日目です。

鹿児島本線 博多~小倉



博多駅から快速の門司港駅行になります。
まずは、門司港まで乗ってしまおうという魂胆です。
吉塚までは昨日と同じで、千早、香椎、福工大前までが福岡市内で停車する駅です。
9両編成で走り、やはり本線の利用者の多さがわかります。

福岡市内を出て、古賀、福間までも、マンションの建設が進んでいたりもあり、まだまだベッドタウンの様相です。
福間と言えばこの前、竜王戦があった光の道で有名な宮地嶽神社が近くにあります。それを示すようなモニュメントみたいなのがありました。

その次の東郷と赤間は、世界遺産の沖ノ島で知られる宗像市です。あまり興味がないのですが、観光地にするには難しい類の場所(上陸禁止・女人禁制等)なので、そっとしておいた方がよかったんじゃないかと個人的には思います。金目なんですかね。寂しい時代です。

赤間から先は、福岡市から離れていることもあり、長閑な感じになります。
次の海老津は時刻表上通過なのですが、運転停車を始めました。
あれ?と思っていると、ドアまで開き始めるではないですか。
どうもダイヤ乱れのようで、快速運転を辞め、さらに小倉行きになるという。
どうしてくれるんだ……。

嘆いても仕方ないので、各駅停車になって旅は進みます。次の遠賀川駅の先で、遠賀川を渡ると、水巻町に入り、北九州市はもうすぐです。
北九州市最初の駅、折尾は昨日も通った筑豊本線との交点。駅の構造は結構複雑です。
次の陣原はあまり人がいませんが、黒崎からは都会です。左手は工場群が、右手は商業施設やマンションが続きますが、その奥にはすぐ山が続きます。皿倉山や帆柱山というそうで、聞いたことがあるといえば、小倉競馬場の特別レース名ですね。

スペースワールド駅は、駅から右手にアトラクション(の跡)が見えるほど近いです。反対側の左手には、現在も八幡製鉄所があります。


その先は戸畑を経由して、小倉駅につきます。
小倉から門司港へはダイヤも乱れているようで、この後の日豊本線のことを考えると中津行への乗り過ごしは許されないことから、安全のため断念し、一本前で中津へ行って唐揚げ食べて待つことにしました。

日豊本線 小倉~中津



日豊本線は、途中の行橋や新田原止まりが多いので、中津までは1時間に1本程度になります。
西小倉までは鹿児島本線と並行で、そこから分かれて南へ向かいます。まだしばらくは、北九州市の郊外部が続きます。
城野からは日田彦山線が別れていきます。朽網までが北九州市で、次は苅田町に入ります。このあたりは、北九州の通勤圏内であると共に、工場が目立ちます。
海沿いに工場があるようで、線路は少し離れた内陸を走ります。
行橋市に入ると、商業施設やマンションなどが少しずつ増え、行橋駅からは田川線が出ています。その次の南行橋までは住宅地で、新田原からかなり緑が目立つようになってきます。
実際本数もここからは減ります。

椎田から先は海が近くなり、周防灘が一望できる…とはいかず曇天なので、あまり展望が利きません。反対側を見ると田畑が目立ち、遠くには福岡と大分の間の山が聳え立つのですが、こちらもあまり。
そんなことで列車に身を預けていると、山国川を渡って大分県へ。


すぐに中津の駅につきます。
中津は近年唐揚げで有名になっていますが、福澤諭吉のゆかりの地(中津藩の下級武士)でもあります。


日豊本線 中津~大分



表示が幸崎行きに変わる前に、人が並んでしまったので、とりあえずこれで。
中津から先は、途中の宇佐・柳ヶ浦止まりも多く、普通列車の本数が減少します。
そのため、この13時台を逃すとぴったり4時間は宇佐を越える便がないため、このあたりはネックになります(それでも宗太郎越えより遥かに楽ですが)。

余談ですが、この815系は可愛い目(ライト)をしていますね。


中津を出ると市街地は続かず、すぐに緑が目立つ模様になります。
中津と宇佐にわたるこのエリアは農業が目立つ穀倉地帯のようです。
地元の人がちょこちょこ降りていく程度の乗降数で、「本線」ながらもローカルな雰囲気が濃いです。(その横を特急が抜けていきますが)

柳ヶ浦は、宇佐の手前ですが、かつては機関区があった名残なのか、運用上の拠点になっていて、始発・終着の列車があります。
ただ、鉄道の機能上の問題で、当地の雰囲気としてはあまり目立つものではありません。

一駅挟んで次が宇佐駅。あまりここが中心という印象は、車窓からも地図からも受けないですが。駅名票のデザインが凝っているのが印象に残ります。


名所の宇佐神宮を意匠化しているのですが、カラーリングなどを工夫して、遠めにはU.S.Aの国旗っぽさを醸し出しています。
U.S.Aというと、駅から向かいの山を見ると……


すごくどこかでみた感じですね。ええ。

次の西屋敷が宇佐市の最後で、ここから山を越えて杵築市に入ります。
丁度国東半島の付け根あたりの、山と山の間みたいな感じです。
ところで……まちがい探しを一つ。


西屋敷と立石の間は、上下で線路が別の場所を走っていて、大分方面の列車は長大トンネルで峠を越えていきます。

その先の大神駅で停車時間があったので改めて。


次の日出駅からは海沿いに出ます。
この区間は国道10号とも並行しており、海→国道→線路といった感じが続きます。
亀川駅から別府市に入ると、ムードが一変して、乗車してくる人が増えてきます。

左手には別府湾が、左手には遠く由布岳が望める予定でしたが、天気と混雑でどうも。
別府は温泉地として栄え、観光客も多いです。

別府市の次は大分市に入ります。丁度境のところに高崎山があり、お猿の山として有名です。ニュースでよく聞く名前ですが、ここにあるということはそこで初めて知りました。入口の近くを通るのに、アクセスする駅はないので、バスなどで向うしかありませんが。

高崎山を過ぎると西大分駅があり、目的地の大分駅につきます。列車はその先幸崎まで向かいますが、今回は久大本線へ乗換です。

久大本線 大分~由布院



※写真は終点で撮影。

今度は単行ワンマンのディーゼルカーで由布院へ。
単行の割りに並んでいるので撮影の間もなく、クロスシートがある進行方向右手の座席を確保しました。

3駅先の賀来駅くらいまでで結構降りたので、立っている人は殆ど居なくなりました。
そこまでが大分の郊外に該当するところで、その先は長閑な山間のローカル線の様相です。

実際のところ、雨と霧で全くの視界不良で、なおかつ進行方向右手は崖の区間も長く、どうにも見えているものが少ないのであまり書くことがありません。

別府~由布院のバスもあるので、そちらもあわせて再チャレンジできる機会があればと思います。

ちなみに、折角なので温泉にと思い、由布院に泊まったのですが、大きなミスでした。
風情ある温泉街は、ただの外国(恐らく多くが朝鮮・韓国、あまりチャイナ系は居ない模様)と化しており、日本語がたまに聞こえると少し安心してしまうような、まるで外国にでも来たかの如き状態でした。
有名な温泉地だから外国の方にも魅力があるのかもわかりませんが、日本人が日本を観光してストレスを溜めたり、不安になるようでは意味ないと思うんですけどねえ。
後は単純に、観光地というのはあまりにも寂れているのまずいとはいえ、人が多すぎてはいけないというのもあるでしょうか。非日常感が、日常に近づいてしまいます。いかにも東京在住者の発想で恐縮ですが。

皆様もお出かけの際は、どの程度外国人観光客が来ているか、把握されると安全かと思いますよ。あまり気にされない方でしたら、問題ないかと思いますが。