2019年末の現況
2019年が終わって、少しずつ米国株を買っていたのですが、結果としては、下記のとおりでした。
資産全体の割合
その中で米国株及び債権(BND)の割合
未だに65%も現金を抱えている状態なので、これでは資産が中々増えないわけです。
今は、年末年始の空いた時間を利用して、米国株クラスタの中でバイブルとなっている「株式投資の未来」を読んでいます。
その内容をみると、下落する可能性が高いので現金比率を高めて守るというのは、少なくとも過去のトラックレコードからするとあまり良い選択ではなく、その時こそ配当再投資を徹底しろということになります。
ましてや、その下落のタイミングを見抜けず、上昇相場の間に現金を抱え込んでいるのだからもっての他なわけです。
とはいえ、株価が下落≒景気が悪化ということなわけで、そこでもビジネスを継続し、配当を株主に返し、次の上昇まで耐えるということができる企業を見抜くというのは、容易なことではなく、難しい限りであります。
2020年の方針
とりあえず、買いたいと思っている株。
V(ビザ)
もちろん、リブラやビットコイン等の仮想通貨でビジネス環境が破壊されるリスクも考えにくくはないですが、強固な決済基盤を持っているという強みは大きく、簡単には崩れないとみたいです。
どちらかというと、PERが30倍という株価が適切なのかというところに気がかりがあります。
MA(マスターカード)
こちらもビザと同様に強いが、PERは更に高くて38倍。
それもあって、昨年はビザにしたところ。
AAPL(アップル)
実は筆者はアップルアンチで、アップル製品は1つも持っていませんし、たぶん今後も買うことはないでしょう。(昔、中古のアイフォンは持っていましたが)
投資家としては、別の見方で、成長が十分に済んで収穫期として、株主に還元するフェーズに入ってきたのかなという見方です。
問題はテクノロジーセクターのアップルが、生活必需品みたいにそういう守りのフェーズを維持できるのかというところでしょうか。
営業キャッシュフローマージンが低下傾向なのも少し気になるところであります。
MSFT(マイクロソフト)
Windows10は好きませんが、それはともかくとしても、増配余地は高く、成長性も維持しており、PERも29倍なので極端に高いとは思えないところもあって、強さとリターンを共に期待できる会社だと考えています。
PFE(ファイザー)
ヘルスケアセクターは、逆風の要素(医療費・薬価の削減圧力、研究開発費の増大)と好調の要素(高齢化や発展途上国などへの需要拡大)などがあり、扱いが難しいセクターだと考えます。それが故にPERが抑えられていて、長期投資に向いているというのが印象です。
その中でもファイザーは昨年冴えませんでした。決算も見極めたいところでありますが、今の水準なら買っても損はしないのではないかと思います。
JNJ(ジョンソン&ジョンソン)
120ドル台まで下がった時に買おうとして間に合わなかったものです。
しかし、既に145ドルくらいまで戻していて、それでもPER20倍なので高いとは言えないのですが、ヘルスケアセクターの20は高いのでは?という印象を受けます。
一方で、インフレ率が低下し、株のリスク認識も低下している現代においてみると、20倍は高いとは言えないという意見もみかけます。
(参考:Grow Rich Slowly「【米国株】高PERはニューノーマルなのか?→僕の答えは「Yes」」)
そこのあたりの結論が自身では出せていないのですが、ヘルスケアセクターの中では買いたい企業であることは確かです。
ABBV(アッヴィー)
こちらもPER14倍です、配当利回りが5%を超えます。
理由は、ヒュミラという特定の製品に依存する割合が高いからなのでしょうか。
また、アラガンという同業他社を買収し、製品のポートフォリオの偏りを是正するよう図っています。これには当然財務的な劣化がついて回るので、そのあたりの不安感もあります。
今の配当から下がるという前提に立って買うとするなら、もう少し下がって欲しいもので、PFEやJNJに比べると、後回しかなという考えです。
PM(フィリップ・モリス・インターナショナル)
タバコ株は既にBTIを保有しています。
シーゲル本ではMO(アルトリアグループ)がS&P500のうち50年間で最も高いリターンであったということが明らかになっています。
タバコというものには、様々なリスクがあってPERが上がりにくい一方、設備投資がほぼいらないため、殆ど配当で戻してくれるという意味では、夢のような株です。
ただ、それが次の50年もそうかというと、それは誰にも分からない問題です。
でも、もう少し持っていていいかなと思うので、米国内のみのMOより、海外のPMを先に持っておこうと思っています。
他の生活必需品セクターと同様、発展途上国というマーケットの広がりが期待できるからです。
その他
他にディフェンシブセクターで狙えそうなのは、CL(コルゲート・パルモリーブ)、MCD(マクドナルド)、MDT(メドトロニック)あたりにも食指が伸びます。
MMM(スリーエム)やUNP(ユニオン・パシフィック)にも割安感を感じます。
方針
やはりインデックスというか相場全体という面で見ると、ちょっと割高で近いうちに暴落する可能性があると思います。
実際、AMZN(アマゾン)は89倍ですし、NFLX(ネットフリックス)は96倍、TSLA(テスラ)みたいに”E”がないのに吹き上がっている株もあります。
しかし、シーゲル本にもあるように、ハイテクバブルでハイテクセクターが割高だったとしても、「その他はセクターはそうではなかった」のです。
優良個別株を中心に買っていこうかなと考えています。