2021年1月2日土曜日

2020年投資の振り返りと2021年の目標

はじめに 


2020年何があったのかは、大体Tweetしたので貼っておきます。



結果は、見事にアンダーパフォームだったわけで、普通ならさっさとアクティブ運用やめてインデックス買って気絶しろというのが、正しい処置なのですが、今のところそのつもりはありません。2021年は2020年ほど簡単ではないという予想が強いですが……。


失敗の振り返り


ということでそれぞれの失敗について、振り返っていこうと思います。

現金比率高すぎ問題


個人的に痛恨だったのは1月~武漢肺炎ショックの期間において現金比率が7割とか8割とかそういう世界だったことです。
理由をまとめると、
  1. 既に1年以上その状態であったため、大幅にアンダーパフォームしている。
  2. フルインベストメント(またはそれに近い状況での)、30%ドローダウンという貴重なデータを取れなかったこと。
の2つです。
1つ目は、2018年頃からバブルだと考えていたのですが、バブルに入ったと思っても、それ自体は何にも意味のないことでありまして、いつ弾けるかがわからないと何にもないのです。ドットコムバブルの例をひくまでもなく、バブルとは渦中が一番上昇が高いので、そこを取らないことには、総合的なパフォーマンスを得ることできないからです。
個別株については色々あるのでしょうが、長期投資家としての基本線はマーケットにお金を入れ続ける前提でいないとリターンは得られないものだと感じました。

2つ目は、一見するとそれはいいじゃないか?と思うかもしれませんが、30%も下がる事態というのはやはりそうそうないので(その割に5割下がったら資産入れようと思っていた無能が私ですが)、そこで資産をどう逃がすかという対応ができるかのテストという意味があったと思います。

その上で、その高い現金比率を活かした立ち回りが出来たらよかったのですが……


景気動向、感染者増加等を意識しすぎ、金融政策を軽視したショート


3月に何をやっていたかというと、ちょっとずつショートを積み増して言っていました。
最初は日経225をダブルインバースとCFDメインで、それから米国株もSPXSとTECSもヘッジ目的からデッドキャットバウンス狙いで。

最初は確かにショートは成功しましたが、3/23を境にマーケットが急回復したのは既知のとおりで、以降これらは短期的に盛り返すことはあってもボコボコになりました。
これらのマイナスの%は大きいですが、現金比率は引き続き7割とかだったので、致命傷は避けたものの、この傷は深かったです。

後から考えればわざわざ死に行ったような話ですが、当時の考えに思いを至ると
  1. 過去のバブル崩壊は回復にそれなりの時間を要しており、二番底もあった。
  2. 景気動向は最悪に近く、武漢肺炎患者も減るどころか増えていた。
  3. 季節的な傾向(セルインメイ等)もあり、通常のマーケットでは下がる可能性が高い。
ということでした。
失敗の危険はあれど、二番底はそれなりに可能性のあるシナリオだと考えていました。
これらをすべてひっくり返したのは、FEDです。特に金融政策に詳しいわけでも疎いわけでもないのですが、既に日本では黒田砲がバズーカから豆鉄砲になって久しいこともあり、ここまで一気に景色が変わったことを認識できず、また動きを反転させることもできていませんでした


資金投入の遅さ


5月には自分のシナリオが外れた事、3月に買い向かった勢が爆益していることは理解していました。無論、これがデッドキャットバウンスの頂点になるのではという考えは残っていましたが、さすがにリスクはあっても買い向かう以外ないことは理解していたので、ここから状況を考慮し、銘柄選定をはじめていました。
その上で、年後半までかけて現金比率を上げることを考えていました。
当初の考えからすると致し方ない部分であり、かつ既に結構回復していたので、とりあえずインデックスでというのがやりづらい部分ではあったものの、仕方がないというのには手痛い遅さでした。
これについては、結果論だと思っていますけどね。


トレードの自滅


これは単に周りが儲かっている、インデックスさえも儲かっているのに、自分はマイナスなので取り返そうという意識が発露した結果、経験値もなく、自分の優位性もないところに無策で行き過ぎたということでしょうね。
少額でやればよかったというところ、落ち着いてやればよかったというところはありますが、それほどダメとは思っていません。
敢えて言うならば、そういう心理状態になったことが一番の失敗ではないかと思います。


その他色々な教訓


  1. 情報は増やし過ぎない。
  2. 正常に判断できないと思ったときは寝ろ。
  3. リターンの前にリスクを考えろ。
  4. 100%正しくすると思うと、100%間違えるという結果になる。
  5. うまく行っていることをやり、そうでないことはやらない。
  6. 全力入金

1つ目について、人間の情報を処理する能力は当然ながら限界があります。
そうなったときに、傾向としては「自分の望むこと」をベースにして、それを補強するような材料を集めてしまうことがあります。
しかし、本来は全ての情報は真偽について精査するべきですし、「自分の望むこと」よりもむしろそうでないことにこそ情報で補強する必要はあります
このような情報の咀嚼はどうしてもエネルギーを要するため、簡単な方(=鵜呑みにする)に行きやすいと考えます。

このような視野狭窄に陥らないためには、情報の過剰摂取は慎むのが有用ではないでしょうか。
信頼できる情報・影響力の多い情報だけに注力することは、投資以外の重要なことも時間を使えるということでもメリットが多いです。

2つ目について、損失が続いたり、自分の考えが否定され続けているとき、投資以外で何かあったとき、どうしても人間には正常に判断できない出来ない時があります
そういう時に限って無意味な損切り・確定を行っていて、後で思考が浅かったと後悔することがあります。
絶対ないとは言い切れませんが、銘柄選択をしっかりしていれば1日で価値が消えることはなく、トレールストップ等で資産を守ることも(移管の意後は)できるので、判断できそうになければ寝てもいいんじゃないかと思いました。

3つ目について、どうしても人はリターンから先に考えます。なぜならリターンを得るために投資をやっているから。
でも、世の中自分の考えと反対に行くことは考えなければいけません。
マーケットの魔術師で見た言葉ですが、
起きてほしいことと、起きるとわかっていることを分けて考えるのがポイント

とあります。

この場合で言えば、起きてほしいことがリターンであり、起きるとわかっていることがリスク=ボラティリティです。 出口を考えて投資しましょうということです。

4つ目もまた、マーケットの魔術師で見た言葉なのですが、実際に投資でやって証明してしまったので。ショートを早期に撤退できなかったのは、まさにこれでした。間違っているかもしれないと早期に半分損切りをしていれば、残りを切り飛ばすハードルは大きく下がったと思います。なぜなら、既に間違っていることを認めているから。

これは多分に心理的な問題であり、理詰めで考えるとバカげたことです。しかし、市場でその場で行動しているときに、後の結果は見えようがない以上、自分で判断を下すしかなく、そこに感情を完全に排除することに至れる人はそう多くないと思うわけで、それであればこの教訓は多分に実戦的なものだと思います。

5つ目もまたまた、マーケットの魔術師で見た言葉なのですが、うまく行っていること=優位性が発揮できることはどんどんやるべきであり、逆にうまくいかないこと=優位性が発揮できないことは減らす。これがトレードのリスクリワードを上げるために必要とかそういう内容だったと思いますが、これはトレードに限らず、投資全体、いや人生においても全くそうだと思います。

日本人は何故か苦労・忍耐を好む習性がありますが、投資でこれをやってもお金が尽きるか、自分が克服して優位性を得るかのサドンデスマッチになるだけです。

逆に言えば、うまく行くかわからないことは、少額からやるべきなのです。あまり少額すぎるとデモと同じでメンタルダメージがなく、意味がないということもありますが。優位性があると思えばどんどん増やし、そうでなければ減らすという基本は覚えておいて損が無いと思います。


今後のやり方


そんなことで恥の多い1年を過ごしてきたわけですが、やはりどう考えても2020年は外れ値相場だったと思います。
QQQで50%近く、個別投資家では100%越えが当たり前の相場だったのは、3月にリスクテイクできるというお題さえクリアできればイージーな相場だったというのが間違いないと思います。
自分の人生を考えると千載一遇のチャンスを逃したのではないかという思いがある一方、色々な観点からみてテンバガーになる可能性がある銘柄を選定し、それに多くの資金を入れる体制を構築できたので、あまりゲームチェンジになるような(3月末のFEDのような)ことが無い限りは、無暗に動かさない方向で考えています。

一方で、トレードスキルは磨いておこうと思いました。
これの狙いは思考の複線化を狙うところで、ビジョン投資という現在のやり方は、常に自分の考えに固執して失敗するという危険と表裏一体であります。
もちろん、決算等ファンダメンタルズ中心の監視は続ける構えではありますが、テクニカルメインでトレードできることで、危険な場所でポジションを軽くすることができると期待しています。これには、無用な確定をした結果、入り損ねて機会損失や手数料・税金を無駄にするという危険があり、万能ではないため、あえて別銘柄・少額でやっていこうと思います。
別に色々な銘柄が買いたいわけじゃない。

とはいえ、最大の目標は退場しないこと、そして一定以上のお金を市場に投じ続けることです。たとえ、個別株投資に優位性が持てないとして、インデックス投資に堕ちたとしても。
2021年1月1日金曜日

年頭のご挨拶(皇紀2681年、令和03年、西暦2021年)



皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年も拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
投稿頻度は更に減りましたが、Twitterを本格的に開始し、多くの方と交流ができました。
Tweetの形が気楽に投稿できるため、結果としてブログの更新頻度が低くなってしまいましたが、本年も継続したいと考えておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
何らかの形でTweetの方もまとめられたらなと思っております。

昨年は武漢肺炎の存在により、非常に厳しい一年となってしまいました。
私事で恐縮ですが、武漢肺炎後の相場では結果を出せず、納税して社会に貢献できなかったことは残念に思います。
今年は、武漢肺炎を克服し、息災の年になることを祈念するばかりです。

昨年と全く同じ文面になってしまいますが、今年は必ず衆院選挙があります。
子々孫々に恥じない日本を作り上げるよう、拙文ながらもあるべき道というものを個人の意見として発信し、よりよい投票行動を探っていくと共に、投資で収益をあげて可能な限り納税するという、一国民として出来ることをして行きたいと思います。

また、最近は大手ハイテク企業による言論統制的な動きもあり、拙ブログについても、その中で無料で発信しているため、凍結・削除のリスクがあるように感じております。
何らかの形で発信の複線化を検討していきたいと考えております。

末筆ではございますが、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。


皇紀2681年、令和03年
西暦2021年

管理人 らうにー


いらすとや様から画像をお借りしております。